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鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」第16回

撮ったその場で立体視!

3万円の3Dカメラ 「LET'S 3D sunday HD CAMERA」

2010年09月22日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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 今回も前回の「3D撮影だけじゃない! パナ「HDC-TM750」の魅力」に引き続いて、3Dビデオカメラを取り上げる。しかも今回は、レッツコーポレーションの手のひらサイズのコンパクトなモデル(関連記事)だ。

 価格は2万9800円で、パナソニックの本格的なフルHDビデオカメラと比べるとかなりお手頃。3D撮影はデジカメでも対応モデルが登場するなど、さまざまな分野で人気を集めており、動画共有サイト「YouTube」などでも、赤青メガネを使ったアナグリフ方式による動画や静止画が数多くアップロードされている。本機はこうしたウェブを使って手軽に公開できるカジュアルな3Dビデオカメラと言える。

「LET'S 3D sunday HD CAMERA」。 「LET'S 3D sunday HD CAMERA」。幅72×奥行き23×高さ118mmというコンパクトさが特徴。左右のレンズの間隔はわりと広めに設定されている。その下にはステレオマイクが内蔵されている

 本機は、撮像素子に500万画素のCMOSセンサーを搭載し、静止画なら2592×1944ドット、動画なら1280×720ドットのハイビジョン動画の撮影が可能。3Dフォーマットはサイド・バイ・サイド方式なので、撮影した映像は3Dテレビなどで3D映像として再生して楽しめる。

 動画/静止画ともに3D/2Dの両方で撮影が可能。撮影用のメモリーは、128MBの内蔵メモリーも備えるが、ここには専用のソフトウェアが収納されており、撮影用のメモリーとしてはほとんど使用できない。撮影した動画/静止画の記録はSD/SDHCメモリーカード(最大32GB)を使って行なうと考えて良いだろう。

裏側には2.4型液晶モニターを備える。2D/3Dの切り替えボタンのほか、録画開始ボタン、メニュー操作/ズーム操作用の十字キーなどがある左側面(上)には電源ボタンとHDMI出力端子、SDメモリーカードスロットを備える。右側面(下)にはUSBコネクターを引き出せるスライドスイッチがある
下部にはUSBコネクターを内蔵。三脚用のネジ穴も備えられている 電池室は本体前面のカバーを開けたところにある
下部にはUSBコネクターを内蔵。PCと直接接続して充電やデータ転送が行なえる。三脚用のネジ穴も備えられている電池室は本体前面のカバーを開けたところにある

パララックスバリア方式液晶採用でその場で3D映像を楽しめる

撮影中のモニター画面表示。ズームバーの表示や残りの録画可能時間などが表示される。機能が少ないので、シンプルではあるが必要な情報はすべて確認できる 撮影中のモニター画面表示。ズームバーの表示や残りの録画可能時間などが表示される。機能が少ないので、シンプルではあるが必要な情報はすべて確認できる

 実際に触ってみると、レンズが2つある点以外は、ポケットサイズのビデオカメラそのもの。サイズも片手で手軽にハンドリングできるコンパクトさだ。電源を入れると、液晶画面に映像がモニター表示されるが、なんとこれが3D表示である。つまり裸眼で3Dが見られる液晶パネルなのである。

 これはパララックスバリア(視差バリア)方式と呼ばれるもの。そろそろ大きな動きがあると思われる任天堂の「3DS」でも採用される方式と言えば、心当たりのある人も多いだろう。

 これは、縦に並んだ画素の列ごとに左右の映像を交互に表示する仕組み。パネル前面に配したパララックスバリアが右目用の映像は右目に、左目用の映像は左目にだけ見えるようにしているのだ。

 視聴距離(約30cm)や視野角に制限があるので、みんなで一緒に3D映像を楽しめるというわけにはいかないが、撮影者がモニターするといった使い方ならば、十分な3D感のある映像が楽しめる。ただし、左右の映像を一画面で表示しているため、水平方向の解像度は約半分となり、解像感もやや甘い印象になる。

撮影したデータをそのまま見るとこんな感じになる テレビ側でサイド・バイ・サイドの3D表示に切り替えることで3D表示が可能
撮影したデータをそのまま見るとこんな感じになるテレビ側でサイド・バイ・サイドの3D表示に切り替えることで3D表示が可能

 前回紹介したパナソニックビデオカメラのオプションとなる3Dコンバージョンレンズ(関連記事)と比べると、左右のレンズの間隔の違いが気になる。左右のレンズがほぼ横に並んでいるパナソニックの場合は、3D感はあまり派手ではなく、その分自然で見やすい立体感が感じられる映像になっている。一方で本機の場合はレンズが横幅72mmの本体のほぼ両端に置かれていて、間隔は広い。その分3D感がわかりやすく、奥行きだけでなく、飛び出す感じもよくわかる映像になる。

 ただし、大画面テレビで3D表示をしていると、目の奥が痛くなるように感じることもあった。レンズ間隔が広めなのは、静止画などでパッと見て3D感がすぐ得られるメリットがあるが、動画では目の負担が大きいのかもしれない。このあたりは、3Dにおける静止画/動画の両立や見やすい3D映像の撮り方などにより、各社でそれぞれに考え方の変わる部分と思われる。

 撮影機能は徹底してシンプルで、録画モードや記録サイズの設定はなし。撮影などの操作も、録画開始/停止と3倍のデジタルズーム操作のみだ。撮影時のモニター画面も、バッテリー残量と3D/2D撮影を表す表示、デジタルズームのズームバー、残りの録画可能時間の表示など最低限のものになっている。

撮影した動画や静止画は、3D/2D、動画/静止画ごとに分類されており、それぞれが最大6つのサムネイルで一覧できる 再生画面のサムネイルも3D表示が可能。撮影した動画や静止画は、3D/2D、動画/静止画ごとに分類されており、それぞれが最大6つのサムネイルで一覧できる

 録画した映像の再生は、再生ボタン(メニュー用の十字キーを押し込む)で再生モードに切り替わるので、十字キーで見たい映像を選ぶだけだ。再生中の音量調整も十字キーの操作で行なえる。それ以外の操作としては不要な映像を削除できるだけだ。

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