ポータブルプレイヤー選びのポイントは?
瀬尾浩史:引き続きポータブルプレイヤー話をするといいペン。
やまね:いろいろ悩ましいところですね。
hito:まず基本的に、すべてのポータブルプレイヤーが対応している形式はMP3だけです。なので、どんな環境でも使えるものがいいー、って場合はMP3だけが選択肢になります。
あわしろいくや:AACもそこそこ色々なところで使えるんじゃないです?
hito:台湾系のプレイヤーの中には対応してないやつもありますね。MP3とWAV(非圧縮)が基本になります。もっとも、今ポータブルプレイヤー業界って日本ではアップル対ソニーなんで、そういう意味では全機種対応と言ってもいいかもしれません。
小林:iPodもウォークマンも嫌、という場合はどうするのがいいでしょうか。
あわしろいくや:COWONのiAudioシリーズが個人的にオススメです。Ogg対応。iPodなんてめんどくさいものを使わないで、iAudioとOgg Vorbisで幸せになろうぜー。
hito:あとはCreativeのZenシリーズと、TranscendのT.sonicシリーズも量販店では見かけますね。
村田:個人的にはCreative Zen Stoneで十分です。
ミズノ:iPod shuffleみたいに小型のユニットですね。
hito:ZenとかT.sonicはMP3/WAC/WMAが基本で、機種によってはFLACも対応、という感じです。どれもマスストレージとして見える。
やまね:ほほう。CARNATIONがFLAC音源だしてるから、FLACで聴ける奴が欲しいなぁと思ったりして。
あわしろいくや:iAudioもFLAC再生できますよ。
瀬尾浩史:非圧縮にしたい場合はFLAC推奨ペン?
hito:ところがそうでもなくて、iPodとかはFLAC再生できないんですねぇ。WAVなら再生できるんですが。
やまね:それって圧縮せずに、WAV形式で吸い出してそのままの方がいいってことでは……。
村田:ところが、WAV形式だと楽曲情報とかカバーアートが保存できないんですよねぇ……。
あわしろいくや:とっとと全機種がOggとFLACに対応すればいいのに……。
ミズノ:というディープな人達はおいといて、普通のユーザーだとiPodかウォークマンですよね。
hito:そうですね。そういえばこの間、Sonyのウォークマンブランドのプレイヤーが「SonyのiPod」という名称で呼ばれていて恐怖しました。すごいや、かつての時代に「Sony以外のメーカーのウォークマン」と言われてたこともあったのに、ウォークマンブランドがiPodにブランド知名度で負けてる! みたいな。
あわしろいくや:時代は変わりますからなぁ。そういう変化を踏まえると音楽ライブラリの構築もいろいろ悩ましいところですな。
小林:他に注意すべき点はないでしょうか。
hito:「AAC対応と言っても、iTunesで買った楽曲のような、DRMで保護されているものは再生できない」ということですね。
あわしろいくや:ということで、Ubuntu One Music Storeさいこー。MP3でDRMなしなので、どんな環境でもたぶん再生できるぜーという話を。
小林:Canonicalが提供している、「Rhythmboxから直接購入できて、購入するとUbuntu Oneに転送されて、自分の持っている好きな環境で聞ける音楽ストア」ですね。
hito:しかも1アルバム9.99ユーロ、1曲0.99ユーロ。個人的には、欲しい曲さえあればiTunes Storeで買うよりはこっちで買った方が便利かなーと。
あわしろいくや:オンラインストレージサービスのUbuntu One自体の領域が2GBしかないんで、調子に乗って買ってるとすぐ溢れますけどね。
村田:そうなったら有料サービス(50GB、月10ドル)に切り替えればいいんで味噌!
小林:自分でライブラリを作る場合はMP3にしておくと今後も安心で、音質にこだわる場合はFLACにするといい、というのが結論でしょうか。
hito:まあMP3なら「今のところ」iPodでも再生できますし……。
あわしろいくや:いつ再生できなくなるか分からないですけどねー。まあ、一度付けた機能を外すのはリスクが大きいので、しない可能性もありますが。
瀬尾浩史:……というあたりで、そろそろお時間なのペン。
ミズノ:はっ! Emacsネタをやってない! Emacsネタをやらせろー!
瀬尾浩史:特別の慈悲を持って1発言だけやってもいい、と編集S様からのお許しを頂いているペン。
ミズノ:これを使えばEmacsがメディアプレイヤーになるぞー!(http://packages.ubuntu.com/lucid/mpg123-el)
瀬尾浩史:気はすんだペン?
ミズノ:あんまり。
hito:なーむー。ということで次回のネタは。編集Sさん帰ってこないとネタがわからーん。
瀬尾浩史:次回はどんなネタになるのか未定ペン。今なら @ubuntumag にネタリクエストすると採用されてしまうおそれがあるペン!
hito:いやそこ。採用されてしまう「おそれ」って……。
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