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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第16回

iPadで生活とビジネスを10倍充実させる技

2010年06月01日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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iPadはライフスタイルを変える

iPadはライフスタイルを変える!

 先週、鳴り物入りでiPadが発売された。筆者も面白い経験かと思って、前日の夜くらいに並ぼうと思っていたら、2日前に並んでいる人のニュースを見て諦めてしまった。今、手元にはiPad 32GB Wi-Fiがあり、来週にはiPad 3G版も入手する予定だ。

 発売前から米国版を触ってはいたが、このiPad、孫 正義氏の言うとおり「ライフスタイルを変える」夢のデバイスだ。今回はiPadを使って、おはようからおやすみまで、生活を10倍楽しく過ごす技を紹介しよう。


最強のウェブ閲覧端末でネットをさらに活用する

 これまでの携帯電話機でも、パソコンのメールを読み書きしたり、ウェブの閲覧はできた。だがiPhoneの登場により閲覧性はさらに向上し、いつでも手軽にネットサービスを利用できるようになった。しかし、画面の小ささという点はどうしようもない。iPadは9.7インチの液晶ディスプレーを搭載し、解像度は1024×768ドットと大きい。拡大表示したり目をこらさなくても、ページ全体を快適に読めるのがうれしいところだ。

ウェブの閲覧性は上々

ウェブの閲覧性は上々

 閲覧性という点では、高解像度な大画面ノートにはひけを取るものの、二本指で自由自在に拡大したり、スクロールできるiPad/iPhoneならではの操作ができるので問題はない。それどころか、1024×768ドットの画面全体にウェブブラウザーだけが表示されるので、パソコンよりも集中して読める印象を受けた。

 無線LAN接続時の実効速度は4Mbps前後。光回線にIEEE 802.11nの無線LAN接続なので、もう少し出てほしいところだが、ウェブの閲覧に支障はない。

Speedtest X

「Speedtest X」で通信速度を計測した様子

 iPadの弱点のひとつとして、ウェブブラウザーがFlashに対応していないことが挙げられる。しかし、Flashを使ったサイトは多いものの、iPhoneを使っていて致命的に困った、ということはない。YouTubeは再生アプリが付属しているし、ニコニコ動画は無料のアプリをインストールすればいい。出先で施設の情報を調べようとしたら、Flashの地図を使っていて見られなかったこともあるが、これもほかの情報を当たれば解決する。mixiアプリなど、頻繁にアクセスしたいゲームなどは無理だが、そういう場合筆者は、自宅のパソコンにリモート接続して操作している(関連記事)。

 アップルが「Flashは対応しない」と決めているなら、もうどうしようもない。次世代のHTML5の開発も急いでいるようだし、ユーザーとしてはいち早く環境が整うのを期待するだけだ。

iPadではFlashゲームが動作しない

iPadではFlashゲームが動作しない

 キーボードの使い勝手は上々で、キーワード検索が苦にならない。気になることがあれば、すぐに検索できる。例えば、勉強しているときに周辺情報をチェックしたいときや、リビングでテレビを見ていて、俳優について知りたくなったときなどに、すぐ手元で調べられる。

 キッチンで調理をしている時にレシピを確認できるのも便利。どんなにレアな調理法でも、ネットにつながれば簡単に見つかる。iPhoneでは画面が小さく、一覧性が低いのがネックだった。そのうえ画面を見ながら調理していると、手が汚れていてスクロールするのに手間がかかる。iPadなら一覧性が高いので、スクロールする必要がない。

レシピを見ながら料理にチャレンジ

レシピを見ながら料理にチャレンジ。iPad用の「クックパッド」アプリの登場を期待したい

 朝食を食べながらお父さんが新聞を読むというスタイルも変わる。ニュースサイトをチェックすれば、大抵の情報は十分に情報は入手できる。お気に入りのサイトをブックマークしておいたり、RSSに登録しておけば、話題のネタにする素材も簡単に仕入れられる。

 一方で、電車の中で使うには、時間帯を選ぶかもしれない。混んでいる状態ではiPadを開くのは邪魔だ。また画面が大きいので、目立ちすぎるのもいただけない。液晶ディスプレーの視野角性能がよすぎて、隣の席から丸見えなのも気になる。試しに何回か電車の中で使ってみたが、隣の人が意図して顔を背けたことがあったほど。さすがに心苦しかったので、その時はすぐに操作をやめた。電車の中での情報チェックは、iPhoneサイズのほうが便利だ。

 バッテリー駆動時間は、カタログ値で10時間と長い。朝からヘビーに使うと、昼過ぎにはバッテリー残量が厳しくなるiPhoneより、はるかに安心できる。実際に使いまくっていると10時間よりは短いが、それでも1日は余裕で持つはず。ただ、電源供給量が足りないUSBポート経由では、充電できないのが困る。電池式の充電器もNGだ。毎日家に帰ったら、コンセントにつないだケーブルで充電するのがいいだろう。

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