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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第16回

iPadで生活とビジネスを10倍充実させる技

2010年06月01日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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キャンパスもしくはキャバクラでコミュニケーションを

 iPadは女性とのコミュニケーションにも役立つ。とはいえ、取り出して見せればいいわけでもない。おもむろにiPadを取り出して小難しいアプリを使っていて、話しかけられるのを待つなんてのは最悪だ。合コン用やモテ系のアプリも多いが、実際に使うのはちょっと寒い。

 例えばiPhoneでは、カメラで撮影してドラゴンボールの「スカウター」のように戦闘力を計るアプリや、髪型を変更する「ZURA Camera」などが受けた。その点では、iPadにカメラがないのはやや残念。

 実際に反応がよかったのは、マジック系アプリだ。いくつか公開されているが、カスタマー評価をよくチェックしてよさそうなものを試してみよう。はまると一気に場の雰囲気がよくなるのでお勧めだ。アドバイスとしては、絶対に繰り返してやらないこと。1回だけで終わらすのが、マジックのキモだ。当然、その後にたたみかけるように別のネタを繰りだそう。

 少し気心が知れている相手なら、2人で遊ぶアプリがいい。ピアノを習ったことがあるような女性相手なら、ピアノアプリがお勧め。「JamPad」など、iPad用の無料アプリも公開されている。ほかの人の目が気になるなら、イヤホンを2人でひとつずつ耳に付ければいい。2人きりの世界に入れるし、自然に距離を近づけられる。

JamPad

ギターの伴奏が付けられるピアノアプリ「JamPad」

 アクティブな女性なら、エアホッケーアプリがいい。大画面のiPadを挟んで盛り上がろう。無料版でも十分に遊べる機能を備えている。

Touch Hockey Extreme

パッドを打ち合って点数を競う「Touch Hockey Extreme」

 筆者がiPhoneの時から活用しているアプリも紹介しておこう。「今日は何の日」では、指定した日の過去に何があったかを調べられる。女性の誕生日を自然に聞き出せるうえ、楽しんでもらえること間違いなし。

 誕生日は「カレンダー」にメモしておいて、サプライズプレゼントを贈るのに活用していただきたい。お絵かき系のペイントソフトは操作を教えるのに少し時間がかかるので、何度かデートした人と電車で移動する際などに、会話に詰まったときに活用したい。iPadは大きいので描きでがあり、慣れてくると時間が飛ぶように過ぎる。

 ゲームならオセロがいい。本気を出さずに楽しもう。ただし、チェスや将棋で強さを見せても、どん引きされるだけなので要注意。

 壁紙をダウンロードできるアプリも喜ばれる。一緒にかわいい動物の写真を眺めながら、気に入った写真は目の前でケータイに送ってあげればいい。さすがに、ここでメアドを初めて聞き出すのは厳しいが、奥の手として覚えておいてもいいだろう。

200+ Nature Wallpapers(HD) for iPad

多数の壁紙をダウンロードできる「200+ Nature Wallpapers(HD) for iPad」


時間を忘れてゲームに熱中する

 iPadはゲーム機としても見逃せない魅力を持っている。ただしiPadは重いので、両手で持って激しく動かすようなアクションゲームには向いていない。その代わり、アイディアに優れた面白いゲームがたくさん出ている。さすがに無料よりは有料の方が粒ぞろいだが、115~600円程度で十分楽しめる。パズル系やボード系、ストラテジー系は、新作を見ると買ってしまい、時間つぶしどころかがっつり時間を確保してやりこんでしまうことが多い。

 特に「タワーディフェンス」系のゲームは、アイテムを設置したい場所をダイレクトにタップするので、iPadの操作感にマッチしている。筆者が一番はまった「Fieldrunners」はiPad版も出たが、グラフィックがきれいになっただけなのが残念だった。フィールドが広がったり、面が追加されたりしたら、1200円でも即買いなのに!

Fieldrunners for iPad

タワーディフェンスの傑作「Fieldrunners for iPad」

 迫力の「上海」を楽しむなら、「Moonlight Mahjong」(115円)がお勧め。視点を変えられるので、見にくい場所の牌もチェックできる。iPad版はグラフィックもきれいで見応えがある。アクションパズルの「ORBITAL HD」(350円)は1分あればそこそこ楽しめるので、トイレに入った一瞬でもプレイできる。

ORBITAL HD

類を見ないが、はまると時間を失うアクションパズルゲーム「ORBITAL HD」


May the iPad be with you!

 iPadの弱点には目をつぶった、信者並みのべた惚れだが、本心なので仕方がない。デジタルデバイス好きのうえ、iPadを持ち運んだり活用するシーンが多いライフスタイルであることも理由のひとつ。とはいえ、現状では最高の使用体験が得られるモバイルデバイスであることは間違いない。

 価格は最低でも約5万円からと、そこそこする。不安なら、一番容量の小さい16GB版を購入してはどうだろう。使い倒すうちに容量が足りなくなり、32GBや64GBモデルを欲しくなるはず。もちろん即買いだ。そうしたら、16GBモデルは子供や恋人もしくは両親にプレゼントする手もある。とても喜んでもらえることだろう。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートパソコンは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスパソコンテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)、「PDFビジネス徹底活用技」(技術評論社)。


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