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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第16回

iPadで生活とビジネスを10倍充実させる技

2010年06月01日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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日常生活が楽しくなる

 発売前から喧伝されているのが、電子書籍リーダーとしての機能だ。すでに多数の電子ブックリーダーが登場しているうえ、各出版社がアプリとしてコンテンツをリリースしている。使い勝手と読みやすさは抜群だ。コミックや小説はもちろん、雑誌も問題なく読める。文字が小さければ、iPhoneと同様の操作で拡大できる。

 今のところ、コンテンツはそれほど多くないが、「Kindle」や「iBooks」といった電子書籍アプリが登場している。日本向けの「i文庫HD」(700円)では、「青空文庫」の作品やPDFファイルが読めるので、一足早く電子書籍を楽しめる。

 確かに、紙の本の方が読みやすいし、Kindleなどの電子書籍専用端末の方がやや軽く扱いやすい。しかし、iPadでも読む分にはまったく問題ない。液晶ディスプレー表面が光沢タイプなので、映り込みが少々気になるが、これまでにないデジタル読書体験ができる。今後コンテンツが増えていくと、主流の読書手段にさえなるだろう。

i文庫HD

「i文庫HD」で青空文庫を読む

 そのうえ電子書籍なら、数十~数百冊の本・雑誌でも、持ち歩くのが苦にならない。気分によって読む本を選べるのもうれしいところ。カフェで一休みしながら、文学を読むなんてことが簡単にできるようになる。一刻も早く、国内の電子書籍コンテンツを充実させてほしいものだ。その際は、紙と同じもしくはそれ以上の価格設定にしたり、専用の閲覧アプリを用意するような事態にはならないことを期待したい。

 デジタルフォトフレームとしても利用できる。iPadのスタンドに設置して、写真をスライドショーすればいいだけだ。BGMを流したり、5種類用意されている切り替え効果を選ぶこともできる。自己満足のために四六時中表示させておくのは、液晶ディスプレーの寿命を縮めそうで避けているが、自宅にお客さんが来るときなどに利用している。写真の内容を選べば、会話のきっかけにもなるのでお勧めだ。

スタンドに立てかけてフォトフレーム代わりに使う

スタンドに立てかけてフォトフレーム代わりに使う

 YouTubeやニコニコ動画といった動画投稿サイトももちろん利用できる。YouTubeはiPadに最適化されたアプリが標準であり、縦位置では動画情報と再生画面が並んで表示される。横にすると全画面表示になり、迫力のある動画を楽しめる。動画表示もスムーズで、モノラルスピーカーながら、そこそこの音質で楽しめる。

YouTubeアプリ

YouTubeアプリは標準搭載だけあって優秀

 ランキング上位の動画を再生し、面白かった動画の関連動画をたどっていると、あっという間に数時間が経過してしまう。「以前は見ていたが最近はご無沙汰」という人も、再びはまることだろう。

 ニコニコ動画はiPhone用のアプリしかないうえ、アプリの出来も最悪だ。早急にYouTubeなみの視聴アプリを公開するか、もしくはサードパーティーによるアプリ作成を許可してほしいところだ。

 バスタイムにもiPadはぴったりだ。ぬるめのお湯にしばらく半身浴するのは健康にもいい。筆者はiPadをジップロックに入れて、風呂に持ち込んでいる。読書やネット、メールチェックなど、暇つぶしにはこと欠かない。もちろん、お湯に落としたりしたらアウトなので、自己責任で試していただきたい。なお、トイレタイムにもiPadは手放せない。じっくり読書するもよし、ゲームに興じるもよし。

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