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言葉では伝えきれない事柄も一目瞭然に理解!

動画対応電子辞書「ブレーン PW-AC910」を試す

2010年05月19日 09時00分更新

文● 後藤宏

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音声出力や手書き機能を活かして実用性も抜群

 本製品が充実しているのは、動画&画像や資格試験の対策だけではない。音声出力を活かした実用的な機能「話アシスト」も備えている。

会話アシスト機能は手軽に利用できるのがポイント。まずは英語か中国語かで言語モードを選択。次の画面でキーワードを入力し、表示された候補から、例文を選ぶ。最後にスタイラスで範囲指定して音声を出力する

 この機能は、旅行会話に特化した機能で、最大3つまでキーワードを入力し、表示された例文から目的に近いものを選び、音声で出力ができるというスグレモノ。約8000の旅行会話の文例を収録しており、英語だけではなく、中国語にも対応する。頻繁に海外へ訪れるユーザーには、非常に重宝する機能だ。また、音声出力を利用した機能では「字幕リスニング」機能も便利。指定した英文を音声出力するとともに、日本語訳を字幕のように表示する機能で、聴きながら日本語の内容が確認できるのだ。これだけ音声出力を利用した機能が充実していれば、英語がからっきしダメな筆者でも、安心して海外旅行ができる!?

気になるポイントは、すぐさまマーカーや手書きなどでチェック! 書き込んだ用語を集約して、「俺辞書」を作れるのが楽しい

 また、重宝する機能では「なぞって学習帳」も見逃せない。ディスプレーに表示されている中の気になる部分をスタイラスでなぞってマーカーを引いておき、さらにそれらをひとつにまとめて登録できる機能で、いわゆる「俺辞書」が作成できるのだ。重要なポイントには手書きで書き込みすることも可能で、覚えておきたい内容を、自分なりに整理できるのが魅力だ。

2万点を超える膨大なライブラリーをラインアップ!

 最近の電子辞書では、ユーザーの使い方に合わせてコンテンツの追加や削除ができるのがあたりまえになっているが、本製品も当然ながら追加コンテンツが用意されている。ただ、そのラインアップが2万点を超えるというから目をみはるものがある。

電子書籍だけでも、膨大な点数を用意。1冊500円前後のものが多い。ミステリーだけでも読み切れないほどで、思わず目移りしてしまう

 用意されているのは、語学・専門分野の辞書をはじめとして、小辞典・図鑑、字幕リスニング、学習・参考、実用書、電子書籍、アプリケーションソフトの7ジャンル。収録されている書籍は「ビジネス 話し方とあいさつの基本 -社内・社外- 著/岡野毅、鶴見康介」(ザウルスセレクト文庫)といった実用書から「オイレンシュピーゲル壱 Black & Red & White 著/冲方丁」(角川e文庫)などのライトノベルまでカバーする充実ぶり。なお、追加コンテンツは、ブレーンシリーズ専用にダウンロードサイトを用意されており、PCにコンテンツをダウンロードして、そこから本製品に追加する。

辞書や実用書といった、おカタイ書籍だけではなく、マンガなど娯楽作品も多数用意。電子ブックリーダーとしても利用できるのはうれしい

 電子書籍用のリーダーとして利用でき、1台で2役こなせる、お得な製品だ。

本格派のスペック&コンテンツながらリーズナブルな逸品

 正直、本製品の機能の豊富さには舌を巻いた。カラー液晶に動画&画像コンテンツの組み合わせは、文字だけでは難しい内容も容易に理解できる。また、各種資格向けの学習コンテンツは、クイズ形式を取り入れるなどしており、ゲーム感覚で楽しんでいるうちに、自然と知識が習得できる。しかも、これだけのスペック・収録コンテンツで、実売価格が2万5000円前後となれば、ビジネスシーンで利用するツールの選択肢として、有力な製品のひとつと言える。電子辞書なんて……などと侮れない逸品だ。

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