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言葉では伝えきれない事柄も一目瞭然に理解!

動画対応電子辞書「ブレーン PW-AC910」を試す

2010年05月19日 09時00分更新

文● 後藤宏

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サイズ・重量・バッテリーが三拍子そろった携帯性

 見た目の派手さだけにとらわれず、基本をガッチリと固めておくことは、ビジネスの鉄則。本製品も、まずは電子辞書としての基本スペックを確認してみよう。

 まずチェックしておきたいのは携帯性だ。ネットブックなど、モバイルPCもコンパクト化されてはいるが「肌身離さず持ち歩く」となると、いまだ電子辞書のほうが有利なことが多い。本製品は幅145mm、奥行き105.3mm、厚さ20.8mmで、A6サイズの大きさだ。スーツの内ポケットにスッキリ収まるサイズを実現している。また、重量は約324gと缶ジュース1本程度の重さ。この程度なら、常に身に着けていても、苦にならない重量と言えるだろう。

いざというとき、スーツの内ポケットからスッと取り出して、素早く目的の用語などを調べられる。マシンを開けばすぐに操作できる、クイックレスポンスが魅力だ

 また、バッテリー駆動時間もチェックしておきたい。仕事に追われてあわただしく過ごしていると、充電するのを忘れがちだ。いざというとき、外出先でバッテリー切れの憂き目にあっては、携帯している意味がない。バッテリー駆動時間が長ければ、それだけバッテリー切れになる危険性も少ないというわけだ。本製品では、カタログに記載している数値で、約100時間。実際に試用したマシンでチェックしてみたが、まるまる2日間以上、電源を入れっぱなしにしても、バッテリー切れにならず、テストの続行を断念した。これなら、数日に1度、充電すれば十分。筆者のような横着なユーザーでも安心して利用できるだろう。

右は週刊アスキー、左はアスキー新書。本製品のフットプリントは、いずれのサイズよりも小さいながら、バッテリーは従来モデルを大幅に上回る約100時間を確保

ダブルタッチパネルで「ながら操作」も快適

 電子辞書において、携帯性と並んで重要なのは操作性だ。「起動待ち」があるモバイルノートとは異なり、電子辞書はマシンを開いた瞬間から操作可能で、電車やタクシーでの移動など、わずかな時間でも利用できるのがメリット。それだけに、目的の事柄まで素早くたどり着ける、快適な操作性が求められる。

アイソレーションタイプのキーボードで、キーピッチは約14mm確保。A6サイズながらもキーボードが大きめで操作しやすい。キーボード奥側には辞書や便利機能のボタンを配置

 本製品では、キーボード面右手前にカーソルキーに加えて決定キー、戻るキーなどを装備。左手前にはスクロールキーや音声再生キーなどを備え、スピーディーにメニューを選択できる。また、キーボードは1個1個が独立したアイソレーションタイプを採用。入力時にタイプミスしにくく、長い単語でも容易に検索できる。

キーボード手前のサブディスプレーは、スタイラスで手書き入力が可能だ。また、ソフトウェアキーボードも用意している

 しかも、中央の手前部分には、サブディスプレーを装備。メニューをスタイラスで選択できるほか、手書き入力も対応。読みのわからない漢字の検索などに重宝する。そのうえ、メインディスプレーにもタッチパネルを採用。スタイラスだけでも、ほとんどの操作が可能となっている。机などがなく、手に持った状態での操作も快適だろう。

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