サイズ・重量・バッテリーが三拍子そろった携帯性
見た目の派手さだけにとらわれず、基本をガッチリと固めておくことは、ビジネスの鉄則。本製品も、まずは電子辞書としての基本スペックを確認してみよう。
まずチェックしておきたいのは携帯性だ。ネットブックなど、モバイルPCもコンパクト化されてはいるが「肌身離さず持ち歩く」となると、いまだ電子辞書のほうが有利なことが多い。本製品は幅145mm、奥行き105.3mm、厚さ20.8mmで、A6サイズの大きさだ。スーツの内ポケットにスッキリ収まるサイズを実現している。また、重量は約324gと缶ジュース1本程度の重さ。この程度なら、常に身に着けていても、苦にならない重量と言えるだろう。
また、バッテリー駆動時間もチェックしておきたい。仕事に追われてあわただしく過ごしていると、充電するのを忘れがちだ。いざというとき、外出先でバッテリー切れの憂き目にあっては、携帯している意味がない。バッテリー駆動時間が長ければ、それだけバッテリー切れになる危険性も少ないというわけだ。本製品では、カタログに記載している数値で、約100時間。実際に試用したマシンでチェックしてみたが、まるまる2日間以上、電源を入れっぱなしにしても、バッテリー切れにならず、テストの続行を断念した。これなら、数日に1度、充電すれば十分。筆者のような横着なユーザーでも安心して利用できるだろう。
ダブルタッチパネルで「ながら操作」も快適
電子辞書において、携帯性と並んで重要なのは操作性だ。「起動待ち」があるモバイルノートとは異なり、電子辞書はマシンを開いた瞬間から操作可能で、電車やタクシーでの移動など、わずかな時間でも利用できるのがメリット。それだけに、目的の事柄まで素早くたどり着ける、快適な操作性が求められる。
本製品では、キーボード面右手前にカーソルキーに加えて決定キー、戻るキーなどを装備。左手前にはスクロールキーや音声再生キーなどを備え、スピーディーにメニューを選択できる。また、キーボードは1個1個が独立したアイソレーションタイプを採用。入力時にタイプミスしにくく、長い単語でも容易に検索できる。
しかも、中央の手前部分には、サブディスプレーを装備。メニューをスタイラスで選択できるほか、手書き入力も対応。読みのわからない漢字の検索などに重宝する。そのうえ、メインディスプレーにもタッチパネルを採用。スタイラスだけでも、ほとんどの操作が可能となっている。机などがなく、手に持った状態での操作も快適だろう。