このページの本文へ

仕事を乗り切る、BizTools 第1回

電子辞書選択のキモ

電子辞書とICレコーダーでビジネスをスマートに乗り切る!

2010年05月11日 19時33分更新

文● 後藤宏

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

操作性──キーボードスタイルにも注目!

 5月10日に発表されたソニーの「VAIO P」シリーズなど、携帯性に優れたモバイルPCも登場しているが、ちょっとした調べものをするなら、やはり電子辞書が便利だ。

 OSの起動時間などで待たされるパソコンとは異なり、電子辞書ならマシンを開いてすぐに操作ができる軽快さを備えているからだ。電子辞書なら、電車の乗り継ぎのようなわずかな時間でも、素早く目的の用語を調べることができるのだ。

「V330」と「SR-S9002」は、キー同士が密着した従来どおりのスタイル(画面左)。一方「PW-AC910」と「XD-A10000」は、キー同士が離れたアイソレーションスタイルを採用(画面右)。操作性重視なら、キーボードのスタイルもチェックしておきたい

 今回ピックアップした4モデルでは、タッチパネルを採用したり、サブディスプレーを搭載して手書き文字に対応したりと、多彩な入力方法を用意。難しい漢字の読みを調べるときなど、キーボード操作で調べるのが難しいケースでも快適に利用できる。

 また、A6サイズのコンパクトサイズながら、いずれも比較的ゆったりとしたQWERTY配列のキーボードを採用し、モバイルノートやスマートフォン、ケータイなどと比べてもキー入力がしやすい。カーソルキーも備えており、場合によってはメニューを選ぶだけで、用語まで到達できる。各モデルとも独自の機能キーを備えており、それらの配列が操作性の評価を分けるポイントとなる。


機能性──音声出力やPC連携はもはや基本

 携帯性・操作性のチェックを終えたら、つぎは機能性に注目したい。紹介している4モデルは、比較的ハイエンドなモデルで、多彩に機能を備えている。文字情報だけではなく、音声により発音などを確認できる機能は、もはや常識。「PW-AC910」のように動画視聴に対応したモデルも登場している。

 また、PCとの連携も、いまどきの電子辞書なら必須。USBで接続することで、電子辞書に搭載したコンテンツの内容を追加・削除できるほか、パソコン上から電子辞書に保存してあるコンテンツの検索ができる機能を備えたモデルもあり、パソコンと一緒に使うことで活用の幅を広げている。

 肝心の用語検索では、複数辞書の一括検索や熟語(成句)の検索、コンテンツ間をまたいで用語を表示など、いずれのモデルも機能が充実。マーカー機能やブックマーク機能なども備えていれば、とっさに調べなければいけない状況に陥っても、余裕をもって対応できるだろう。用語検索が充実したモデルを選びたい。

ピックアップした4モデルともキーボード手前にスピーカーを搭載。単語の発音なども確認できる。インターフェースにはUSBを備えているほか、SDメモリーカードまたはMicroSDカード用のカードスロットを装備

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ