8倍長時間録画をはじめ、画質・音質も大幅に進化した
「XP05」シリーズ
XP05シリーズは、実に数々の部分が進化しているが、まずはハイビジョン長時間録画の進化に注目だ。HDトランスコード技術「XcodeHD」が進化し、MPEG-4 AVCによる最長8倍録画が可能となった。
従来も同じく8倍だったが、MPEG-2エンコードのため画質的にはやや不利だった。圧縮効率の高いMPEG-4 AVCを採用することで、長時間でもより高画質の長時間録画が可能になっている。
そして、快適な録画のための機能も一層充実した。もともと、Woooシリーズは、フォルダによる録画番組の管理ができたが、新たに自動でフォルダ分けを行なう「ワケ録」を採用。同じ名前の番組を自動でフォルダにまとめて保存できる。GUIの操作メニューも一新され、EPGはジャンル別色分け表示に対応。録画予約した番組が赤マルでマークされるのもユニークで、新聞のテレビ欄に赤ペンでチェックしているようなわかりやすさを狙っている。
プラズマパネルも新開発のものとなり、「フルHD ダイナミック・ブラックパネル2」を搭載。前面の保護ガラスとフィルター層を一体化した構造を採用することで、パネル内の不要な内部反射を低減し、明るい部屋でもコントラストの高い映像を楽しめるようになっている。
液晶モデルでは、新たに光沢パネルを採用した「新IPSαパネル」を採用。広視野角に加えて、液晶パネルの光をダイレクトに表示することで、艶やかな映像を実現した。
そして、注目したいのが、超解像技術「ピクセルマネージャー」の採用。映像信号を独自に分析し、圧縮で失われてしまった情報を復元する技術だ。試作モデルによるデモ映像を見た印象では、解像度感の向上に加え、髪の毛や服の模様などの細かいディテールのギザギザとした乱れが抑えられ、すっきりと見やすい映像になる効果があった。
自動画質調整も「インテリジェント・オート高画質2」に進化。前述の超解像技術の連携で精細感を向上するほか、アニメーション作品やデジカメの静止画と対応する映像コンテンツの種類を増やしている。
内蔵スピーカーには、レコーディングスタジオなどの現場でも使われている、音響パワー補正技術「CONEQ」を採用し、薄型テレビのボディによる音響的な悪影響を低減し、理想的な特性に補正する。高齢者など人の声が聞きづらいという人のために、声を聴き取りやすくする「聴覚補助モード」も搭載した。このように、録画機能はレコーダーに近い充実度となり、画質・音質の実力も向上するなど、全面的に実力を高めてきている。
このほか、ネットワーク機能でも「テレビ版Yahoo! JAPAN」の動画チャンネルに対応したほか、インターネット画面とテレビ放送の2画面表示に対応し、テレビを見ながら気軽にネット検索も行なえるようになった。
さらに録画したテレビ番組をNASにネットワーク経由でダビングすることも可能。HDMI端子もバージョン1.4対応となり、シアター機器との接続時にはHDMIケーブルだけで、映像・音声信号の入力と、内蔵チューナーのデジタル音声の出力が可能になった。
また、HDMI信号で規定されるシネマ、写真、テキスト、ゲームの種類を区別できるようになり、HDMI信号からの入力でも、コンテンツに合わせた最適な画質への調整が行なえる。
このように、改善のポイントは多岐にわたっており、操作性や機能性が大幅に向上した。春の新商品の中でも、本シリーズはなかなか見逃せない注目モデルと言えるだろう。
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