パナソニック(関連記事)に続き、ついにソニーからも3D対応液晶テレビが発表された。今回の新機種の大半がLEDバックライトを採用するという点も特徴的だ。
ソニーの3Dの特徴
同社は従来の上位モデルで4倍速駆動(秒間240コマ)を実現しており、3D表示はこれを応用する形になる。まず右眼用の映像を表示したとして、次のコマでは右眼用の映像から左目用の映像に書き換える。3コマ目で左目用の映像を表示し、4コマ目で左目用の映像から右眼用の映像に書き換えていく。そしてこの2コマ目と4コマ目のバックライトは消灯する。
これを繰り返すことで、左右の映像が混在することがなく、クロストーク(映像のブレ感)が低減する。3D映像を見るには3Dメガネをかける必要があるが、LED発光時(1コマ目と3コマ目)は通常の倍の発光を行なうため、メガネをかけた状態でも明るい映像を見られるという。
このほか、通常の2Dの映像を3Dに変換して表示する機能も搭載。なお、今回は3D対応のBlu-ray Discレコーダー/プレーヤーは発表されていないが、「プレイステーション3」において3D BD再生と3Dゲームに対応することがすでに発表されている。
新機種は、テレビ+付属の3Dメガネのみで立体視できる製品が1モデルあるが、そのほか別売の3Dメガネ用の赤外線信号送信機(シンクロ用)を接続することで、3Dテレビとなる製品が2モデル用意される。