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エコポイント狙いのお得なテレビ購入術 第5回

これまでとは別次元!? 注目最新テレビをチェック

2010年03月15日 15時25分更新

文● 鳥居一豊

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独自の4倍速表示で、3D映像を実現
ラインナップも充実したソニー「BRAVIA」

「LX900」シリーズ

ソニーの「LX900」シリーズ

 先日発表された「BRAVIA」の3Dモデルは、対応モデルを含めて全3シリーズとなる(関連記事)。3Dメガネが2個付属し、送信用トランスミッターを内蔵した「LX900」シリーズは、60/52/46/40V型の4モデルがラインナップされる。

「HX900」(左)と「HX800」(右)

 さらに、3Dメガネや送信用トランスミッターを別売とした3Dタイプモデルも用意している。それが、「HX900」シリーズ(52/46V型)と、「HX800」シリーズ(46/40V型)だ。

 価格はLX900が52V型で約43万円前後、HX900が46V型で約39万円前後、HX800が40V型で約22万円前後となっている。人気の高い40V型クラスまでもラインナップしているなど、バリエーションの広さは圧倒的だ。

ソニーの3Dメガネ。左が通常のもので右が子供用の小型のもの

ソニーの3Dメガネ。左が通常のもので右が子供用の小型のもの

 別売で用意される3Dメガネはおよそ1万2000円(標準サイズのもののほか、子供用のミニサイズが赤と青の2種類ある)で、トランスミッターがおよそ5000円ほど。HX800の40V型モデルなら、24万円ほど(約22万円+1万7000円)で3Dが楽しめる。

 価格的にも魅力があり、今のところは普通のテレビで十分と考えている人でも、将来を見越して検討してみたくなる価格だ。

 そして、ソニーだけの機能が「2D→3D変換機能」である。これはテレビ放送やBD/DVDソフトの映像を擬似的に3D化して表示できる機能。試作機でのデモでは、3Dで制作されたコンテンツほどではないが、3Dらしい立体感や奥行きが再現できていた。

 3DCGで制作されたアニメ作品などとは相性もよく、かなりの立体感があるという評価も聞いている。発売当初の3Dコンテンツがまだ揃っていない時期にはありがたい機能と言えそうだ。

3D表示を秒間240コマのスローモーションムービーで撮影

3D表示を秒間240コマのスローモーションムービーで撮影。そこから連続する4コマを抜き出してみた。2コマ目と4コマ目が暗くなっているのがわかる

 これらのモデルはいずれも4倍速表示対応で、3D表示では右目、左目のそれぞれを1/120で2度書きする。液晶は応答速度が遅いため、書き込み中は左右の映像が混ざってしまうが、その間はLEDバックライトを消灯することで、クロストークを防いでいる。

 また、液晶パネルはパネル側に偏光板を持っているので、3Dメガネには偏光板が不要となる。このため、3Dメガネを装着しても周囲が暗くならず、装着したままでも違和感がないことが特徴。

 ソニーの説明によれば、3Dメガネに偏光板がないため、液晶シャッターを高速で開閉するときに、照明がチラチラ点滅したように感じるフリッカーの影響がないこともメリットだという。

 なお、3Dソフトに対応したBDレコーダー/プレーヤーの発表はなく、年末に向けて開発中とのこと。ただし、すでにアナウンスされている通り、PS3が3Dテレビの発売に合わせて3D対応へのアップデートが行なわれる予定。コンテンツは、3Dソフトだけでなく、3Dゲームの発売予定もあるという。もちろん、こちらも他社との互換性は確保されている。

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