今月1日、富士ソフトが発表したコミュニケーション用ヒューマノイド「PALRO」が、国内のみならず海外でもじわじわと話題を広げている。
PALROは人の顔や声をセンサーで認識するのが特徴。「こっちへおいで」など音声で呼びかけることで、2足歩行で近づいてきたり、ユーザーの目を見てコミュニケーションを取ることが出来る。
発売は3月15日を予定しており、まずは教育機関向けに販売する。価格は29万8000円で、2010年内にはコンシューマ向けにも発売予定。こちらの価格は未定だ。
無線LANとBluetoothに対応し、ネットに接続することもできる。ニュースや天気予報などを読み上げられるアプリのプリインストールも検討中だ。アプリの開発環境はユーザーにも開放され、自由に開発・利用ができるようになっている。ジャイロセンサーや加速度センサーを搭載し、障害物を自動で避けて移動する機能も持っている。高さは39.8cmで、重量は約1.6kg。
PALROはガジェット系のブログサイトを通じて、海外でも話題を呼んでいる。Twitterでは発表当日からリンクを入れたツイート(発言)が相次ぎ、ブログや動画サイトなどには「ただただ単純に素晴らしい!」「もっと高性能なロボットはあったが、そっちは高級車よりも高かった」「スパムは仕分けられるのかな」といったコメントがついた。
中には「家に置いておけば、こっそり飲みに行っているとき、妻からの電話に自動で対応してもらえるかもね」とジョークを飛ばすユーザーもいた。
富士ソフトは年賀状作成ソフト「筆ぐるめ」などを開発している、ITソリューションベンダー。PALROの技術には、同社がこれまでに開発してきた組み込み系ソフトのノウハウを詰め込んでいるという。