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どれがいい? 春の最新HDビデオカメラ徹底比較! 第2回

上位機種は一味違う!? HDビデオカメラ最強画質対決 

2010年02月03日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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タッチパネル液晶採用でサイズも大型化
高画質にこだわった「キヤノン iVIS HF-S21」

手に持った状態。コンパクトとはいえ、今ではやや大きめに感じるボディだが、上部のズームボタンなどは問題なく操作できる

手に持った状態。コンパクトとはいえ、今ではやや大きめに感じる。上部のズームボタンなどは問題なく操作できる

手に持った状態で前から見たところ。手のひらでホールドする部分に張り出しがあるため、小指をひっかけるようにして持つと良好なグリップができた。前面は大きなレンズが印象的なレンズコンシャスデザイン。マニュアル操作用のカスタムキー&ダイヤルも備えている

手に持った状態で前から見たところ。手のひらでホールドする部分に張り出しがあるため、小指をひっかけるようにして持つと良好なグリップができた。前面は大きなレンズが印象的なレンズコンシャスデザイン。マニュアル操作用のカスタムキー&ダイヤルも備えている

 キヤノンの「HF S21」も、基本的なデザインは従来モデルを踏襲。同社の高級一眼レフカメラと同じ金属の質感を生かした筐体は、高性能機らしい風格がある。

 大きく変わったのは液晶モニター部分。新たにタッチパネル液晶を採用したことで、画面サイズが2.7型から3.5型に大型化された。これにともない視野率100%も実現。画素数も23万ドットから92万ドットに高精細化されているので、細かなフォーカスのズレなども精密に確認できる。

 また、ダブルメモリースロットの採用も外観上の変化のポイントとなっている。最新の「SDXC」規格には対応していないが、高価な大容量メモリーを使うよりも、安価な容量のメモリーを2枚使う方がコスト面では有利だ。もちろん、内蔵、SDメモリー間のダビングも行なえる。

ボディ右側面にはオート/マニュアルの切り替えスイッチがあり、グリップベルトの下にはマイク入力もある

ボディ右側面にはオート/マニュアルの切り替えスイッチがあり、グリップベルトの下にはマイク入力もある

液晶モニター内側には操作ボタン類のほか、SDメモリーカードスロットもA/B、2つのスロットがある。シャッター開閉式で、撮影時にシャッターが空いていると警告が出る

液晶モニター内側には操作ボタン類のほか、SDメモリーカードスロットもA/B、2つのスロットがある。シャッター開閉式で、撮影時にシャッターが開いていると警告が出る

背面図。スライド式のビューファインダーを備え、ACアダプター用の端子もここにある

背面にはスライド式のビューファインダーを備え、ACアダプター用の端子もここにある

収納式のフラッシュ部分にはLEDのミニビデオライトも備える。必要な時だけポップアップするので便利だ

収納式のフラッシュ部分にはLEDのミニビデオライトも備える。必要な時だけポップアップするので便利だ

USBおよびHDMI端子はグリップ部分に装備。もちろん、撮影時はカバーを閉じておける

USBおよびHDMI端子はグリップ部分に装備。もちろん、撮影時はカバーを閉じておける

レンズカバーは「EYE-LID」バリアを採用。まぶたが開くように開閉する機構がユニーク

レンズカバーは「EYE-LID」バリアを採用。まぶたが開くように開閉する機構がユニーク

 ソニーと同様に高画質機能や本格的な撮影機能も強化されている。記録モードは従来通り最大24Mbpsの「MXP」モードを踏襲。新機能で見逃せないのは、虹彩絞りの搭載。これに合わせて被写界深度をコントロールできる「絞り優先AEモード」も搭載した。ボケ味を生かした撮影をするならば、これは見逃せないところだろう。

 さらには、映画などのフィルム撮影動画と同じ毎秒24フレームでの撮影モードも新採用した。映画ライクな質感での撮影もできるというのはマニアには気になるところだろう。

 このような撮影機能の強化は、ミドルクラスモデルとの差別化もあるが、ハイビジョン撮影機能を備えるデジタル一眼レフカメラとの差別化の意味合いもあるのだろう。

録画モードのメニュー。24MbpsのMXPモードを選択すると、DVDには記録できないことを知らせるメッセージが現れる

録画モードのメニュー。24Mbpsの「MXP」モードを選択すると、(規格上)DVDには記録できないことを知らせるメッセージが現れる

家庭用ビデオカメラでは珍しい24フレーム撮影が選択できる。ただし、HDからSDへの変換はできない

家庭用ビデオカメラでは珍しい24フレーム撮影が選択できる。ただし、HDからSDへの変換はできない


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