1月26日、ニフティはクラウドサービス「ニフティクラウド」を1月27日15時より開始すると発表した。「Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)」などと同様に、使用するOSからユーザーが選択できるタイプのクラウドサービスで、1時間12.6円から利用できる。
サーバーの準備にかかる時間は約5分で、ニフティクラウドに申し込みが完了していれば、ユーザーが利用したいタイミングでサーバーの起動が行なえる(24時間365日対応)。
ニフティクラウドは、利用するハードウェアスペックに応じて、4種類のパターンを用意。料金は、各パターンの料金とネットワーク転送料(1GBあたり15.75円)の合計となる。
タイプ | スペック | 従量課金時の料金(税込) | 月額固定時の料金(税込) |
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Mini | 1GHz相当の仮想CPU×1、512MBメモリ | 12.6円/時間 | 7875円 |
Small | 3GHz相当の仮想CPU×1、1GBメモリ | 23.1円/時間 | 1万3335円 |
Medium | 3GHz相当の仮想CPU×2、2GBメモリ | 44.1円/時間 | 2万5410円 |
Large | 3GHz相当の仮想CPU×4、4GBメモリ | 84円/時間 | 4万8300円 |
ディスク容量は、どのタイプも基本は30GBで、100GB単位で追加できる。また、より高いハードウェア能力が必要になった際なども、Webインターフェイスからタイプの変更が可能で、リアルタイムに反映される。
OSは、当初はCentOS 5.3のみを選択できるが、4月をめどにRed HatとWindows Server 2008 R2が追加される。これら商用OSを選択した場合の料金については、未定とのこと。
Amazon EC2では、運用しているサーバーを停止させるとデータが消去されてしまう。これに対しニフティクラウドでは、停止時にもデータを保持しておき、必要時には簡単に起動できるプランも用意する。このプランの料金は、1時間あたり5.25円となる。
ほかに有料オプションとして、固定IPアドレスサービス、ドメイン名登録、DNS登録などを用意する。また、今後は、VPN接続やSSL証明書、サーバーのバックアップサービスなどを導入する予定となっている。