富士通の2010年新春モデルの注目は、モバイルパソコンの強化だろう。13.3型ワイドディスプレー搭載の「FMV-BIBLO MG」シリーズ、ネットブック「FMV-BIBLO LOOX M」シリーズなどがデザインを一新しているが、中でも注目なのがウルトラモバイルパソコン「FMV-BIBLO LOOX U」シリーズだ。
なお、本記事では店頭モデルのスペックを中心に紹介するが、同社直販サイト「富士通 WEB MART」では一部スペックの変更などが行なえる。また、「BIBLO R」「LOOX C」は従来機種を継続販売する。
今回大きく変わったのがLOOX U。従来機と同じくディスプレーはタッチパネルになっているが、タブレットコンバーチブル型ではなくなった。ディスプレーサイズは5.6型ワイドで、解像度は1280×800ドットとなる。
内蔵バッテリーパック搭載時のサイズは幅204×奥行き106.5×高さ23.8mmで、重量は約495gと500gを切る。駆動時間は約4時間。なお内蔵バッテリーパック(L)を搭載することで約7.8時間の駆動が可能だが、本体の厚さが7.8mmほど厚くなり、重量も約612gになる。
キーボードは従来の68キーから75キーに増え、キーピッチも約15mmから約16mmとなって打ちやすくなっている。
CPUにはAtom Z520(1.33GHz)を採用し、メモリーは2GB、30GBのSSDを内蔵。通信機能はWiMAXと無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n)、Bluetooth(Ver.2.1+EDR)を内蔵し、Ethernet端子は外付けアダプターで用意する。
OSはWindows 7 Home Premium 32ビット版で、予想実売価格は10万円前後。発売日は1月21日。
なお、富士通 WEB MARTでは、アパレルブランド「A BATHING APE®」とのコラボレーションカラーモデルも期間限定で販売する。
「スクロールパッド」搭載の「BIBLO MG」
「BLBLO MG」シリーズは2ラインナップを用意するが、上位機種「MG/G75」はCPUに「Core i5-430M」(2.26GHz)を搭載する。メモリーは4GBでHDDは500GBだ。
外装の一部(ディスプレー部)にマグネシウム素材を採用することで軽量化しており、光学ドライブ非搭載時で約1.52kg、ドライブ搭載時でも約1.66kgとなっている。なお、光学ドライブは脱着式のDVDスーパーマルチドライブを採用する。ディスプレーは13.3型ワイド(1366×768ドット)。
特徴的なのは、パームレストのタッチパッド横に画面スクロールに特化した「スクロールパッド」を配置する点。円形のスクロールパッドの内周をなぞる感じで指先を左右に回転させることで、ウィンドウをスクロールさせることができる。
また、理論値で最大2.5Gbpsのデータ転送が可能なUSB 3.0ポートを1つ搭載するのも特徴。通信機能は無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)とEthernet(10/100/1000Base-TX)に対応。アナログRGBのほかHDMI出力端子も搭載する。
バッテリー駆動時間は標準バッテリーで約6時間、増設用バッテリーとの組み合わせで約8時間となる。
下位機種の「MG/G70」はCPUに「Core i3-330M」(2.13GHz)を搭載し、4GBメモリーと320GB HDDを内蔵。マグネシウム素材やUSB 3.0ポートは採用していない。
バッテリー駆動時間は標準バッテリーで約6.3時間、増設用バッテリーと組み合わせることで約8.5時間となる。
初期導入OSはWindows 7 Home Premiumの32ビット版だが、64ビット版のリカバリーディスクが付属する。予想実売価格はMG/G75が18万円前後、MG/G70が15万円前後となる。発売日は1月21日。
スタイリッシュなネットブック「LOOX M」
新しい「LOOX M」は丸みを帯びた新デザインが特徴。MGと同じく「スクロールパッド」を搭載するなど、デザインや使い勝手の面で競合他社のネットブックとの差別化を図っている。
ディスプレーサイズは10.1型ワイドと前機種と同じだが、ディスプレー解像度が上がり、1024×600ドットから1366×768ドットとなった。また、WiMAX通信対応のWANモデルも用意する。
CPUにはAtom N450(1.66GHz)を採用し、1GBメモリー、約250GBのHDDを搭載。IEEE 802.11b/g/n対応の無線LAN(WiMAXモデルはIEEE 802.11a/b/g/n)とBluetooth(Ver.2.1+EDR)機能を搭載し、10/100Base-TXのEthernet端子も装備する。バッテリー駆動時間は、標準バッテリーで約5時間。
お詫びと訂正:掲載当初、バッテリー駆動時間を約4.1時間と記載していましたが、正しくは約5時間でした。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2010年1月21日)
OSはWindows 7 Starter 32ビット版で、予想実売価格/発売日は、WiMAX内蔵モデルが6万円前後/2月19日、非内蔵モデル(Officeバンドルモデル)が7万円前後/1月21日となる。
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