この冬、注目を集めているCULV搭載ノート「LOOX C」。レトロゲームが趣味という杏野はるなさんは、どうみるか? 歯に衣着せぬ発言が持ち味の彼女の発言を聞け。
レトロゲーム好きなアイドルとして、ネットで有名
遠藤 レトロゲームが好きだって聞いてるんだけど。その年にしては珍しいよね。
杏野 最初に触ったゲーム機は、スーパーファミコン。そのあとすぐにNINTENDO64を買ってもらって、友達と遊んで……みたいな感じです。15歳になって熊本から上京してきたんですが、入った事務所がたまたま攻略本を作ったりもしていて……。
遠藤 そこでレトロゲームに出会ったと。まだファミコンのソフトがまだ194本しか出てなかった時代の話だけど、僕もファミコンのソフト全部をプレイしてみたことがあるんですよ。ロードランナーは上から見るとボンバーマンみたいな話があるよね。ブロック崩しが動くとインベーダーになるとか。あの時代のゲームというのは、そんなプリミィテブな見方ができるところが個人的には好きなんだけど。しかし、なぜ?
杏野 事務所にミニゲームの筐体とか置いてあったんですよ。自然にはまっていって。気付いたら、中古のレトロゲームを売ってるお店とかにもしょっちゅう通うようになっていました。一番好きなのはゲーム&ウォッチなんですけどね。
遠藤 ゲーム&ウォッチ? ファミコンじゃなくて?
杏野 見て簡単なのに深いじゃないですか。誰かと一緒にゲームで遊ぶって言うのはあのころからあったんだ、と新鮮に感じたり。
遠藤 横井軍平の世界だと。ファミコンでいうとどんな作品が好きなの?
杏野 好きなのはアクションですね。グーニーズとか。二十歳とかそのぐらいの女性で“レトロゲームが好き”って言うと怪訝な顔をされることが多いんですけど、ブログは18歳のころに始めました。最初は「事務所にやらされてるんじゃないか」ってすごく言われましたね。
だから事務所でイベントをして(本当に好きなんだってところを)見せようと思ったんです。とにかく“好きだ”という熱意を伝えたかったので、ファンの皆さんやレトロゲームに興味がある方々と一緒にゲームをしました。本当に好きなら、一緒にやっているだけで伝わるんじゃないかって。
最近はB級ゲームのほうに関心が行ってて、知らないかもしれないけど「突然マッチョマン」とかが、好きなんですよね。
遠藤 さすがにそれは知らないな(笑)。
杏野 シューティングだとR-TYPEとか。カッチリしたのが好きなんですよ。アーケード系はプレステの完全移植版みたいなところから入りました。新宿のミカドとか神保町のミッキーとかよく行ったんですよ。入り組んだ感じが大好きなんです。
遠藤 あそこね! すごい昔からゲーセンだよね。若いのに渋いところついてくるなぁ。
僕は基本的にはパックマンなんですよ。……て言うと、俺のほうが素人くさいけど(笑)。パックマンは財産なくすぐらいやったなぁ。店に置いてある機械だと、たいていはROMが書き換えられてるけど、ファミコンとか初期のやつは安全地帯があるんだよね。プレイしてると、モンスターが周期的にコーナーに帰るでしょ。それを3回繰り返した跡に、あるコーナーで上に向けてパックマンをつけておくと、絶対やられないんですよ。席はずしてトイレに行こうが、旅行にいこうが大丈夫。
杏野 新しいゲームはツルツル感もあるし、3Dもきれいなんですけど、ザラザラ感があればあるほど、実際ならどうなんだろうと考えられるのがいいんだろうなって思いますね。
遠藤 和歌俳句の世界というか。画面のドット絵のにじみがどうとか。そういう世界ですよね。テレビによってにじみ具合もちがってくるし……。そういえば、僕は世界最初のゲーム機を持っているんですよ。
杏野 オデッセイですか?
遠藤 そうそう。良く知ってますね。
杏野 ゲームの歴史の本とか読んで勉強したんですよ。
遠藤 話してると、一番好きなゲームはリブルラブルとかコメントしちゃうような、マニアックなゲーマというか、そんな雰囲気がありますよね。