特注品多し!ラボエリアもこだわりがいっぱい
さて、次は数多くのラックの立ち並ぶ、ラボエリアに入ってみよう。ここはルーター、スイッチ、セキュリティ、オプティカル、ワイヤレス、UC(Unified Communication)、サーバー/ストレージなどの機器がカテゴリごとにゾーン管理されており、エンジニアは必要に応じてこれらの機器を組み合わせた検証が行なえる。19インチラックの数は301本で、7000点以上の機器が設置されているという。もちろん、検証スペース・ルームと異なり、ここはISMSに基づく厳密なセキュリティ管理が行なわれている。さっそく入ってみよう。
このようにテクニカルセンターは、ベンダーとも、通信事業者とも異なる視点で作られている。顧客のサーバーを預かるデータセンターではないため、適度なセキュリティとオープン性を有しているのが1つの特徴。また、ラックを空けて、さまざまな機器で作業するのが前提であるため、エンジニアの作業効率に重点を置いているのも独特。作業がしやすいようにラックに棚が用意されていたり、ケーブルをレンタルできるようになっていたり、といった工夫だ。さらにラックや分電盤、インテリジェントPDUなど、ベンダーとのコラボレーションによって設計・開発されたモノも多い。
予約はかなり先まで埋まっているとのことで、相当有効活用されている模様。「こうしたセンターを活用することでわれわれはシスコ、ジュニパー、ブロケードなどマルチベンダーの製品を検証し、お客様に提案できる。これこそ、ネットワンがこれまで勝ち残れた大きな理由です」(諸井氏)とのことで、ネットワンの競争力の源泉として、今後も有効に活用されていくことになりそうだ。
初出時、所在地を「大田区」と記載しましたが、「品川区」の間違いでした。本文は訂正済みです。(2010年1月7日)
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