「誘客力」を持つコンテンツの発見
参照トラフィックが16万2884セッション増えた原因を調べるために、「トラフィック」→「参照サイト」レポートで参照元サイトを調べてみましょう。
期間Bは、期間Aに比べて参照トラフィックが16万2884セッション増えましたが、上位10件の増加分を計算しても13万3333セッションにしかなりません。しかも参照元の1位は「livedoor Blog」(blog.livedoor.jp)ですので、1つのページに取り上げられたのではなく、たくさんのブログからリンクが張られたことで、参照トラフィックが増えました。前回はYahoo!ニュースという日本一のニュースサイトの送客力を見ましたが、この例のように、ちりも積もれば式に、多くのブログで取り上げられても参照トラフィックが増えることが分かります。コンテンツそのものにリンクを集めるいわば「誘客力」があるわけです。
こうなると、どのサイトからのトラフィックが増えたのかを調べても意味がありません。まず、どのコンテンツが人気を集め、人気のあるコンテンツを参照したのはどのサイトかを考える必要があります。しかし、Google Analyticsには「参照トラフィックからの訪問が多いページ」というレポートがありません。そこで、アドバンスセグメントを作って分析します。
「参照トラフィックからの訪問が多いページ」を調べるとき、元になるのは「コンテンツ」→「閲覧開始ページ」レポートです。「閲覧開始ページ」レポートのアドバンスセグメントで「参照トラフィック」を選んで「適用」ボタンを押すと、それぞれのページのセッション数と、参照トラフィックのセッション数が分かります。
参照トラフィックを特に稼いだのがどのページなのか見るには、「全セッション」と「参照トラフィック」の数値がなるべく近いものを探せばよいのです。たとえば「ページA」は全セッションが13万4428で参照トラフィックは4万2629ですので、「参照トラフィックからの訪問が多いページ」とはいえません。一方、「ページB」は全セッションが8万7870で参照トラフィックは7万4907、「ページC」は全セッションが3万6656で参照トラフィックは3万3602、「ページD」は全セッションが3万1610で参照トラフィックは2万3151。どうやら、ページB、ページC、ページDが参照トラフィックを増やした原因と見てよさそうです。