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ドトーの液晶モニターテスト2009 第5回

フルHD液晶 今買うならどれがいい?【ユニーク編】

2009年08月15日 18時00分更新

文● 山田 広樹

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普通の液晶じゃ物足りない!
最新機能などを搭載したユニークなモデル

 液晶ディスプレーの進化は日進月歩で進んでいる。フルHDを超える超高解像度モデルのほか、最新のLEDバックライトによる超エコモデル、DVDをブルーレイ並みの画質に変換するモデルも登場し、高画質はもちろんその一歩上を行く使いやすさなどを追求している。これらのモデルは一般的なフルHD液晶よりも高価だが、逆に“オンリーワン”として、その便利さや高画質にハマれば抜けられなくなるほどの魅力を秘めている。そんな魅力的な3機種を紹介しよう。

 LGエレクトロニクス「W2486L-PF」はバックライトに従来の冷陰極管(大胆に説明すると蛍光灯の一種)を用いず、LEDを用いているのが特徴。消費電力と発熱量が劇的に低下し、超薄型かつエコ性能が極めて高いのが魅力だ。LEDバックライトはモバイルでは採用例が増えつつあるが、据え置き型のディスプレーでの採用はまだ少ない。とくに画質にも注目したい。

通常の冷陰極管バックライト採用機は、液晶背面に冷陰極管を配置するためディスプレー本体に厚みが必要だったが、「W2486L-PF」のLEDバックライトはベゼル部分に配置。このため、最薄部20.5mmの超薄型ボディーを実現

 DVDなどのSD画質をHD画質に引き上げる“超解像技術”を備えた三菱電機「RDT231WM」は、SD画質のオリジナル映像を独自のハードウェアが解析、シャープネス処理などを行なうことで細部がボヤけがちなSD画質を“HD相当”の画質に変換する。同様の技術はサイバーリンクの「PowerDVD 9」も搭載するが、「RDT231WM」はディスプレー側が映像を処理するためPCに負担がかからないのが魅力だ。

DVDをHD画質に向上させる“TrueTheater”技術を備えた「PowerDVD 9」。同技術を適用できるのはDVDに限られるほか、適用にはCPUパワーなどを用いるためPCに負担がかかる

 高解像度なフルHDといえども、エクセルファイルを3つ以上開くと画面の狭さ(解像度の意外な低さ)に驚かされる。そんなユーザーにお勧めなのがフルHDを超える超高解像度モデル。NEC「LCD3090WQXi」がまさにそれだ。超高解像度化にあわせ、画面サイズも30インチと大きくなり、文字の表示が小さいといった不満もない。ただ、大画面化による消費電力の増大や画面全体の輝度、さらには輝度ムラは気になるところだ。

1680×1050ドットから1920×1200ドットへの乗り換えではそれほど高解像度化は感じなかったが、1920×1200ドットと2560×1600ドットの違いはこれほど大きく、表示面積は約1.75倍にもアップ

(次ページへ続く)

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