このページの本文へ

パナ、ソニー、キヤノンの3機種を徹底検証

最強画質はどれだ!? 最新HDビデオカメラを比較する!

2009年07月21日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

暗闇の中のライトの光をきれいに撮れるのは?

 次に、筆者自宅の照明を落とした室内でライトを点灯した様子を撮影。ライトはドルビー社のロゴ入りLEDライト。照明を落として映画を見るときに手元用の照明として活用しているものだ。後ろには、右端にセンタースピーカー、ヘッドフォン用アンプ、左側の暗闇にはプレイステーション3とそのコントローラーがある。この状態で撮影を行なった。ここでも特に撮影モードを暗室モードなどに切り替えることはせず、オートのままとしている。


HDC-TM350



HDR-CX500V



iVIS HF S11



 パナソニックは、LEDライトの光を浴びたアンプのフロントパネルがやや赤に寄る傾向。LEDライトの青みがかった光やドルビーマークの微妙な濃淡もしっかりと出ている。明るい木目のAVラックの色も濃厚で、ここでも色の豊かさが実感できる。暗闇の部分はきちんと黒く沈んでいるが、コントローラーはほとんど見えない。また、暗部を含め、ノイズ感はもっとも少なかった。

 ソニーは、アンプのフロントパネルがやや緑に寄る傾向。色自体はあまり濃く出ないのでそれほど気にならないが、AVラックの木目はもっとも素っ気ない色になっている。感心したのは暗部で、コントローラーがあることがはっきりとわかる。この最暗部の描き分けは素晴らしい。惜しむらくは、フロントパネルなどのやや明るい部分にわずかながらノイズが出ていたこと。パナソニックとの差はわずかではあるが、暗部の再現性が優れるこちらに軍配を上げたい。

 キヤノンは、色が中庸でもっとも見た目に近い印象。ただし、暗部はグレーがかっており、黒浮きを感じてしまう。従来モデルに比べればかなり良くなっているが、他のモデルに比べるとノイズは目立つ。さらにコントラスト差が大きい室外の撮影などでは、夜景モードなどを使った方が良いかもしれない。


 撮影した動画のサンプルファイルを用意した。ファイルの再生にはAVCHD対応プレーヤーなどの再生環境が必要となる。




(次ページに続く)

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中