パナソニックの「HDC-TM350」(関連記事1)を皮切りに、ソニーの「HDR-CX500V」(関連記事2)、キヤノンの「iVIS HF S11」(関連記事3)など、最新ハイビジョンビデオカメラが続々と発表された。
夏のバカンスはもちろん、秋には大型連休とイベントの続くシーズンに向けて、そろそろハイビジョンビデオカメラを買おうかという人も多いだろう。そこで今回は都内の旧古河庭園でロケを敢行。各モデルの比較用画像を撮影し、実力をテストしてみた。ノイズの目立ちやすい水流など、実力の差がわかりやすいシチュエーションで撮影を行なっている。
まずは各社のモデルの画質関連のスペックをおさらいしよう。パナソニックのHDC-TM350は、1/4.1型MOSを3枚使用し有効画素数は621万(207万×3)、ソニーのHDR-CX500Vは、1/2.88型 Exmor R CMOSセンサーで有効画素数は415万画素、キヤノンのiVIS HF S11は、1/2.6型CMOSセンサーで有効画素数は601万画素だ。その他の画質に関わるスペックは下の表を参照してほしい。
ビデオカメラスペック比較 | |||
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HDC-TM350 | HDR-CX500V | iVIS HF S11 | |
動画(16:9)有効画素数 | 621万(207万×3)画素 | 415万画素 | 601万画素 |
レンズ | ライカディコマー 光学12倍 |
Gレンズ 光学12倍 | キヤノンHDビデオレンズ 光学10倍 |
映像処理エンジン | 新HDクリスタルエンジン | BIONZ | DIGIC DVIII |
内蔵メモリー | 64GB | 32GB | 64GB |
HD動画記録方式 | MPEG-4 AVC(最大ビットレート約17Mbps) | MPEG-4 AVC(最大ビットレート約16Mbps) | MPEG-4 AVC(最大ビットレート約24Mbps) |
バッテリー連続撮影時間 | 約1時間40分(液晶モニター使用時) | 約1時間55分 | 約1時間35分(MXP/FXPモード記録時) |
本体サイズ | 幅70×奥行き141 ×高さ72mm |
幅62×奥行き133 ×高さ65mm |
幅70×奥行き136 ×高さ69mm |
重量(撮影時) | 約450g | 約450g | 約500g |
(予想)実売価格 | 14万円台後半 | 12万円前後 | 15万円前後 |
歩き撮りで手ブレ補正機能をチェック
各機種の注目の新機能としては手ブレ補正機能の強化が挙げられる。この点については過去の記事でサンプル映像を含めて紹介したが、再度並べて掲載する。歩き撮りに関しては、どの機種も従来機種と比較すると格段にスムーズな撮影ができるが、やはり回転ブレに対応したCX500Vが一歩秀でた印象だ。
HDC-TM350(アクティブモード)
HDR-CX500V(アクティブモード)
iVIS HF S11(ダイナミックモード)
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