前回までのあらすじ
上のフロアの水漏れ事故がきっかけで、池袋の雑居ビルからの移転を余儀なくされた企画会社ベアーズの面々。日常業務をこなしつつ、大塚のリノベーションオフィスへの引っ越し準備で大忙しの毎日を送っている。今日は、ガジェットリーマン山本君は挨拶回りに、HAL子さんは引っ越しの手続きにNTTに出かけている模様。
営業に出た山本君の携帯がけたたましく鳴る。
クマさん: 「もしもし! こないだプリントアウトでチェックした提案書はどこだ!? もう客先に行かなきゃなのに、ファイルサーバーにないぞ??」
山本くん: 「え!? あれはGoogle Spreadsheetで作ったんですけど? 社長、Googleドキュメント使ってないんですか? こないだ招待状送ったじゃないですか」
クマさん: 「ぐ、グーグル?? 検索で使うアレか? 検索サイトにご招待ってお前なに言ってんだ??」
山本くん: 「……えーとですね……」
一通り山本君の説明を聞いたクマさん。
ため息混じりに春美ちゃんに一言。
クマさん: 「遅刻確定だ……HAL子君はまだもどらんのか……」
次々と生まれる、Google関連のサービスとWeb2.0系のサービス。一方で、ビジネスの最前線のドキュメンテーションでは、引き続きMicrosoft Officeがデファクトです。クマさんと山本君のように世代間のギャップもそこでは大きく影響し、共同作業の際のトラブルの原因ともなります。
今回もHAL子さんの解説で、Googleドキュメントのような「あちら側・クラウド系サービス」と、Microsoft Officeのような「こちら側・ローカル系アプリケーション」をどう使い分けるのか? あるいは、どう組み合わせて使えば良いのか、改めて考えてみたいと思います。
NTTに行っていたHAL子さんに続き、午前の営業から山本君が帰ってきたようです。
山本くん: 「ただいま戻りましたー」
クマさん: クマさん:「おう、山本、待ってたぞ。お前なあ………」
山本くん: (げ、また怒られそうな予感………)
HAL子さん: 「どうやら、ドキュメントを何でどう作るか、どう共有するか、交通整理が必要なタイミングになったようね」
春美ちゃん: 「え!? オフィスソフトで作れば良いんじゃないんですか? 私、また新しいの覚えるの大変ですー(汗)」
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