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デジタルなオフィス! ― 第1回

オフィス移転はこうしろ!

2009年03月31日 06時00分更新

文● 松本淳 絵●橘りた

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何はともあれ箱をどうする!?

全体

 100年に1度の不況などと言われる今日この頃、オフィスでのお仕事は順調でしょうか?
 「それどころじゃないよ」と怒られてしまうかもしれません。すみません。

 すべてのビジネスの成果はオフィスを起点に生まれるとも言えます。それなのに、オフィスの快適さや生産性は、まだまだ重視されていない、というか忘れ去られている感すらあります。

 けれども、不景気だからこそ、もう一度オフィスやそこでのビジネスをうまく回すには何が必要か、またそのためのコストをどう最適化していくかということをこの連載では見つめ直したいと思います。

 クラウド時代のオフィス選びから、仕事術などを、現実にいろんな工夫を日々実践している方々への取材と、架空の会社でのやりとりを交えながら、ご紹介していきます。舞台として、従業員4人程度の小さな企画会社(ベアーズ企画とでもしておきましょう)を想定します。企画会社という業種ですが、企画(アイディアの仕入れと開発)・営業と支援・販売・会計など、他の業務にも通じるバリューチェーンがそこでは日々動いています。

 まず今回はオフィス移転を取り上げたいと思います。主な登場人物は以下の4人です。

オランダ

社長(クマさん)……取引先からもこう呼ばれる「ベアーズ企画」の経営者。親分タイプの45歳



オランダ

山本くん……デジタルガジェットオタクの営業マン。一応社交型の25歳



オランダ

HAL(はる)子さん……秘書兼経理でITにも強いらしい。本名は治(はる)子。理論型の27歳



オランダ

春美さん……新入社員。IT関係は全く不慣れだけど一生懸命。支援型の22歳



 よく挙げられる人材の4タイプとなっています。あなたの会社(部署)のメンバーも自然とこんな役割分担になっているかも知れません。なっていれば、バランスが取れてるはずです。ではオフィス移転ということで、ベアーズ企画を襲った水漏れ事故の一日のはじまりを見てみましょう。

クマさん:「なんじゃこりゃあぁぁ」

山本くん:「お、おはようございます。遅れて済みません……ってなんだこれ。水浸しじゃないですか?」

クマさん:「上の階の水漏れで全部パーだ! いつも言ってるけど、ビルもぼろいし家賃も高い。それに加え、この不景気だ。まだ会社に体力のある内に引っ越すぞ!」

山本くん:「ぼ、ぼくのiPhoneも水浸しだ……充電したままにしておくんじゃなかった」

クマさん:「お前はいつもおもちゃの心配ばかりする! ほら、さっさと不動産屋に行くぞっ!」

 いきなりのトラブルです。しかもiPhoneをおもちゃ扱いされて山本君の面目丸つぶれです。

 池袋駅から徒歩10分。サンシャインのふもとの雑居ビルに入居しているベアーズ企画ですが、両脇のビルのおかげで採光も悪く、今回の水漏れ事故は、転居の良いきっかけになりそうです。社長のクマさんは、早速皮算用を始めています。現在、入居している物件は駅徒歩10分、広さは約30平米(10坪)、家賃は15万円。今回、退去に伴う違約金は交渉でかなり抑え、転居費用は補償金でまかなうとして……。不動産屋さんに急ぎたくなる気持ちは分ります。

 けれども、いきなり急行するのも考え物です。オフィス選びには幾つか押さえておきたいポイントがあります。

次ページ「オフィス選びの基本とは?東京R不動産/東京オフィス事情に聞く」に続く

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