規格標準化から長らく製品化されなかった銅線10GbEのスイッチがようやく大手ベンダーから登場。引き回しの楽な銅線のメリットを活かして、LANもいよいよ10Gbps時代へ突入か?
3月4日、エクストリーム ネットワークスは、業界初の10GBASE-T対応のレイヤ3スイッチ「Summit X650-24T」を発表した。これは3月2日の米国での発表を受けたもの。
10GBASE-Tは、最大100mで10Gbpsを実現するEthernet規格で、フレームサイズやトポロジ、伝送距離など既存の銅線Ethernetの仕様をほぼ踏襲した。100BASE-TXや1000BASE-Tのような、従来企業でもっとも利用されてきたUTP(シールドなしより対線)ケーブル系のEthernetと同様に利用できる。
ただし、ケーブルに関しては従来のCAT5やCAT6などのUTPケーブルでは最長55mの伝送しか行なえず、CAT6a(オーグメンテッド・カテゴリ6)やCAT7と呼ばれるSTPケーブル(シールド付きより対線)を用いることで、はじめて100mの伝送が可能になる。10GBASE-Tは2006年にIEEE802.3anとして規格化されたものの、消費電力やノイズ対策などの課題から製品化は遅れていた。
Summit X650-24Tは、24ポートの10GBASE-Tのポートを搭載するほか、背面に8個の光ファイバ用のポート(SFP+)を増設可能なスロットを持つ。Summit X450やX250などの他のSummitシリーズと最大8台までスタックでき、1台のスイッチとして設定・管理が行なえる。モジュラ型OS「Extreme XOS」を搭載し、経路冗長化プロトコル「EAPS(Ethernet Automatic Protection Switching)」にも対応する。
おもにデータセンターでの利用を想定しており、価格は350万円とのこと。日本での出荷は3月中旬を予定している。
規格の標準化に先立って製品化されることの多いEthernetの世界だが、今回は標準化から3年を経て製品の本格投入が始まった。大手ベンダーからの初めての製品化が実現した次は、サーバやストレージ側のインターフェイスアダプタの実装が今後の普及の鍵となる。
