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【T指令のパーツで遊ぼう!! No.7】“PhysX”搭載カードほか購入意欲を刺激された製品をまとめてチェック!!

2006年06月19日 18時17分更新

文● T指令

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ナイスなタイミングで値下がりした“Core Duo”!!

 今回、検証環境の準備中に“CoreDuo“の価格改定が実施された。【T指令のパーツで遊ぼう!! No.4】で、「CoreDuo T2300」(デュアルコア搭載/動作クロック1.6GHz/L2キャッシュ2MB)をオーバークロックしたが、CPUにあるFSBの壁でFSB239MHz×10倍=2390MHzと、少々満足できない動作クロックにしかならなかった。そんな“CoreDuo”が、1万円~2万円も下がるとなれば、もう我慢できない。思わず「アキバに行ってきます」と会社を飛び出して、1万5000円程度下がった「Core Duo T2500」(デュアルコア搭載/動作クロック2GHz/L2キャッシュ2MB)をゲットした。さらに、ショップ時代に世話になっていた営業の人から「DDR2 800の“CL4-4-4”で動作確認済みのメモリあるけど試す?」という連絡が入ったので「もちろん、貸して!」と即答。そんなわけでマスタードシードが販売を行なうUMAX製「UMAX DDR2-667 1GB」(CL5-5-5)を2枚貸りて、“CoreDuo”のオーバークロック耐性の検証を行なった。

「UMAX DDR2-667 1GB」
価格改定で従来に比べて1万5000円ほど値を下げた「Core Duo T2500」。動作クロックは2GHz、L2キャッシュは2MB搭載するオーバークロック耐性が高いといわれているUMAX製「UMAX DDR2-667 1GB」。レイテンシは“CL5-5-5”
テスト環境
CPU:インテル「Core Duo T2500」(2GHz)
メモリ:UMAX「UMAX DDR2-667 1GB」×2
マザーボード:AOpen「i975Xa-YDG」
ビデオカード:Albtron製「PC7600GS」(PCI Express x16)
HDD:Seagate「ST3160812AS」(160GB SerialATA)
光学ドライブ:東芝「SD-M1612」
電源:ANTEC「TRUEPOWER2.0 550W」
OS:Microsoft「Windows XP Professional SP2」

目指せ定格動作クロックの50%アップ!!

 「CoreDuo T2300」使用時は、動作クロック2390MHzと、定格クロックの50%アップとなった。そこで、「CoreDuo T2500」も同じ50%アップを目指して、CPUをコア電圧、FSB250MHz×12倍=3000MHzに設定した。また、メモリは電圧を2.0V、クロックはマザーボードのBIOSで667MHzに設定して、400MHz(DDR800)動作になるよう設定した。ワクワクしながら電源を入れると、BIOSは問題なく起動するので、そのままOSの起動を開始。「起動するかな~」と待っている時間がオーバークロックは最大の楽しみだ。待つこと1分程度でOSは問題なく起動した。さっそく“CPU-Z”を使用して確認すると、CPUは動作クロック3000MHz、メモリクロックは416MHz(DDR832)で動いている!!

CPU-Z
「CoreDuo T2500」はコア電圧1.5V設定のFSB250MHz×12倍=3000MHzに設定。メモリは、電圧を2.0V、クロックは400MHz(DDR800)に設定した。“CPU-Z”でメモリクロック確認すると416MHz(DDR832)で動作していた

 ここまで来たらあとは、常用できるか確認だ。さっそく“Superπ”の1677万桁と“午後のこ~だ”の“耐久ベンチ”を2時間、それに「3D Mark 06」を実行したが問題なく完走した。「常用できるな、この石!」とかなりうれしくなる。さらなる限界を求めて、FSBを255MHzに設定すると、「Superπ」と「午後のこ~だ」ともにエラーが発生した。「ひょっとしてまたFSBの壁」と嫌な考えが浮かんでくる。試しにFSBを1MHz刻みで落としていくと、やはりFSB250MHz以上で不安定となり、FSB250×12倍=3000MHzだと問題が起こらない。「またですか~」とショックを隠せない。この時点でのメモリの動作クロックは416MHzだが、“CL”設定はAUTO設定時の“CL5-5-5”となっている。そこで、マザーボードのBIOSからメモリの設定項目を“CL4-4-4”に変更して再起動。“CL5-5-5”設定時「Superπ」の104万桁で22秒だったので、“CL4-4-4”なら20秒切れるかも、と自己ベストの19秒台を期待する。OS起動後さっそく「Superπ」の104万桁を実行だ。「目指せ19秒台!!」と期待するも、結果は残念なことに20秒となった。メモリに関してはまだオーバークロック耐性に余裕がありそうなのだが、貸りた製品なのでこれ以上の無茶は止めておくことにする。

CL
メモリの設定項目を“CL4-4-4”に変更。メモリに関してはまだオーバークロック耐性に余裕がありそうだ

 このUMAX製「UMAX DDR2-667 1GB」のオーバークロック耐性は大満足だ。実勢売価9000円台で購入可能で、DDR2-800の“CL4-4-4”動作ならかなりお買い得だろう。もちろん、全てのメモリがオーバークロック動作する保証はない。しかし、ノーブランド品とは実売売価で2000円くらいの差なので、ちょっと冒険するのにオススメだ。
 そして、価格改定につられて衝動的に購入した「CoreDuo T2500」はまたも不完全燃焼気味となったが、オーバークロックした「CoreDuo T2500」の性能は高い。今回は比較用のデータを用意していないが、3GHz動作で「3D Mark 06」のCPUスコアは“2527”となった。AMD製の「Athlon64 X2 4800+」が、定格動作クロック2.2GHzで“1800”台なのを考えるとかなりよい結果だろう。

●結論:「UMAX DDR2-667 1GB」はオーバークロックを試してみる価値あり!! CoreDuoは、定格動作クロックの50%アップまではオーバークロックできそうだ。

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