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【T指令のパーツで遊ぼう!! No.2】メンテナンスフリーのお手軽水冷ユニット「仙泉(Xian Quan)」の性能は?

2006年04月17日 23時14分更新

文● T指令

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T指令
【T指令プロフィール】小学生の頃から秋葉原に通う。その後は、自作パーツメーカーのサポートや秋葉原のパーツショップを転々とする。“T指令”は、以前働いていたショップの常連さんが命名

 日に日に暖かくなっている。そろそろ静音PCやオーバークロックの天敵、暑い夏の到来に向け準備していこう。私の部屋はエアコンがないので夏は本当に天敵だ。そこで今回は、冷却効果の向上と静音に効果的な水冷で、簡単に取り付けができる製品を試してみたくなった。私のPCは、いろいろなメーカーの水冷パーツを組み合わせて使用しているため、冷却液の補充やパーツ構成変更時の取り外しが結構大変なのだ。それらを解消するため、今回はメンテナンスフリーの一体型水冷ユニットであるZaward製の「仙泉(Xian Quan)」をチョイスした。今回は、このお手軽で高性能な一体型水冷ユニット「仙泉(Xian Quan)」を使用してCPU定格クロック動作とオーバークロック動作時を試していこう。



今回の獲物は仙泉(Xian Quan)だ!

 この製品は、冷却に重要なラジエータとCPUヘッドに銅を採用し、対応ソケットは、LGA775、Socket 478/939/940/754と、現行のほぼすべてのソケットに対応している。ポンプと一体型のラジエータには12cmファンが搭載されており、この12cmファンをケースに取り付けることで、水冷ユニットが固定される仕組みだ。ケースに12cmの排気ファンを取り付けるスペースが必要ということで、「これを理由にケースの買い換えができるぞ!」と、“すぐに新製品を買いたくなる”という例の“病気”が今回またも発症してしまった。
 それはさておき、本製品は密閉式のシステムを採用しているため、冷却液は充填済みで補充も不要だ。これにより冷却液の充填後に行わなければならない、ラジエータやCPUヘッドに残った気泡を取り除くエア抜き作業が不要となる。開放型システムでは、エア抜き作業をしっかりやらないと本来の冷却性能を得られないのだが、このエア抜き作業というのが案外面倒で、私も過去にエアがなかなか抜けず、PCを逆さにしたり斜めにしたことがある。本製品はその作業から開放されるだけでもありがたい。さらに、内径12mm/外径16.7mmの極太チューブで、ラジエータとCPUヘッドを接続しているのも冷却効果が高そうで、私を魅了する。

「仙泉(Xian Quan)」
LGA775/Socket 478/939/940/754に対応するZawardのオールインワン水冷キット「仙泉(Xian Quan)」。2年間メンテナンスフリーをうたう製品だ

まずは純正のCPUクーラーでCPU温度を計測

 CPUは、オーバークロック状態での冷却性能も試すため、耐性が高く人気のあったAMD製シングルOpteronの「Opteron 146」(動作クロック2.0GHz/L2キャッシュ1MB)を使用し、マザーボードはASUSTeK製「A8N-SLI PREMIUM」を選択した。CPU温度の計測はWindowsのアイドル時と、“Superπ”の1677万桁と“3DMARK 06”を同時に実行してCPUに負荷をかけた状態の温度変化を、マザーボードに添付している温度/電圧監視ユーティリティの「PC Probe」で記録した。まずは室温22℃の部屋で、純正のCPUクーラーを使用した定格クロック(FSB200MHz×10=2GHz)のCPU温度を計測すると、アイドル状態で32℃、ベンチを実行してCPUに負荷をかけた状態では“40℃”となった。「初めて純正のクーラーを使ったけど、結構冷えるのね」とちょっと驚く。
 次は、純正クーラーでオーバークロック時のCPU温度を計測しよう。コア電圧を、定格の1.4vから1.55vに、FSBを270MHzに設定して動作クロックをFSB270MHz×10倍の2.7GHzで動作させた。すると、アイドル時の温度は42℃となり、定格より10℃上昇した。ベンチ実行時は最高で“57℃”と“15℃”もアップ。さすがに純正クーラーでは、オーバークロックと過電圧は危険かもしれない。

テスト環境
CPU:AMD「Opteron146」(2.0GHz)
メモリ:A-DATA(PC4000 512MB×2)
マザーボード:ASUSTeK「A8N-SLI PREMIUM」
ビデオカード:Sapphire「RADEON X1300PRO 256MB」(PCI Express x16)
HDD:Seagate「ST3160812AS」(160GB SerialATA)
光学ドライブ:東芝「SD-M1612」
電源:ANTEC「TRUEPOWER2.0 500W」
OS:Microsoft「Windows XP Professional SP2」

水冷ヘッドを取り付ける! ところが……

 CPUヘッドの取り付けは、マザーボードに標準付属のCPUバックプレートを「仙泉(Xian Quan)」付属の物に交換してCPUヘッドをネジ止めする。しかし、計測に使用したASUSTeK製マザー「A8N-SLI PREMIUM」では、「仙泉(Xian Quan)」に付属の絶縁プレートが、CPUソケット裏面のチップと干渉してしまい使用できないのだ! 「こ、これは、企画の段階ですでにパーツ選択を誤っていたのか」と冷や汗が・・・・・・。泣きそうになりながらマニュアルを読むと、「Athlon系で干渉する場合は、マザーボード標準のバックプレートで取り付け可能」とのこと。「ふぅ、危なかった。自作に慣れているとはいえ、組む前にマニュアルは読もう」と反省。マニュアルどおり、マザーボード付属のバックプレートと付属のネジ(2本)を使用して「仙泉(Xian Quan)」の取り付けは完了した。今回は「仙泉(Xian Quan)」の汎用性の高さに助けられた形だ。

マザー裏面のチップと干渉
ASUSTeK製マザー「A8N-SLI PREMIUM」では、「仙泉(Xian Quan)」に付属の絶縁プレートが、写真のCPUソケット裏面のチップと干渉してしまった

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