【T指令プロフィール】小学生の頃から秋葉原に通う。その後は、自作パーツメーカーのサポートや秋葉原のパーツショップを転々とする。最近のマイブームは、ワットチェッカーであらゆる消費電力を計測すること |
「やっとでたでた“Core Duo”対応マザーボードが、やっとでた~♪」と、思わず口ずさみたくなるくらい、待たされたマザーボードがついに登場した。年明け早々にCPUのみが先行発売され、対応するマザーボードがない状況で3ヵ月近くが経過した“Core Duo”。パフォーマンス、消費電力、オーバークロック耐性などを実際に試したくてウズウズしていた私は、狙っていたマザーボードの発売と同時にアキバへ出撃。そして、“Core Duo”システムの基幹パーツをゲットしてきた。果たしてモバイル用デュアルコアCPUの性能は、投資金額に見合うのだろうか? オーバークロックを含めた限界性能に迫るつもりだが、その前にまずは基本性能を探ってみよう。
今回の獲物は“Core Duo”だ! 基幹パーツを確保せよ
私が狙った“Core Duo”対応マザーボードはAopen製「i975Xa-YDG」だ。他製品と違い“Core Duo”用のチップセットを搭載していないが、1月に登場したデスクトップ用のチップセット“i975X”を搭載することで、PCI-Express x16スロットを2本使用したATIの“CrossFire”に対応している。さらに、CPU周りの形状からSocket 478用のCPUクーラーも使用できそうな点も大きな理由だ。数多く市販されているSocket 478用CPUクーラーが使えれば、冷却強化やファンレス化が期待できるからだ。また、リモコンが付属している点も魅力。「すぐ使わなくなるだろうな~」と思いつつもこの手のオマケ的要素に私は惹かれてしまうのだ。
肝心、要のCPUはコスト的理由に加え、以前動作クロック1.6GHzの「Pentium M 725」(FSB100/L2キャッシュ2MB)をオーバークロックしたところ2.4GHzで常用できたので、今回もオーバークロック耐性に期待して、動作クロック1.66GHzの「Core Duo T2300」(FSB667/L2キャッシュ2MB)をチョイスした。「どれにしようかな、神様の言うとおり」と耐性のよいCPUを店頭在庫よりゲットすべく、シックスセンスを研ぎ澄ます私。あとはメモリだが、“Core Duo”対応マザーボードはDDR2-667動作に対応しているので、OVERCLOCK WORKSで販売しているG.Skill製DDR2-667(PC2-5400) 512MBの2枚セットを選択した。このメモリは、メモリタイミングが通常のCL5-5-5より速いCL4-4-4なのでおすすめだ。これで基幹パーツはすべて揃った。(次ページに続く)
写真左が「Pentium M 725」、写真右が「Core Duo T2300」。動作クロックとピン数は同じだが、コアの大きさやピン配列が違う |