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東芝、Qosmio&dynabookの新製品5シリーズを発表!――地デジ対応モデルを拡充、ワイド液晶モバイルノートも登場

2006年04月12日 14時59分更新

文● 編集部 小西利明

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“外に連れ出したくなるデザイン”を重視し、独特のネイビーカラーを身にまとったモバイルノート“dynabook SS MX”
“外に連れ出したくなるデザイン”を重視し、独特のネイビーカラーを身にまとったモバイルノート“dynabook SS MX”

(株)東芝は12日、個人/家庭向けのdynabookシリーズおよびAVノートパソコン“Qosmio(コスミオ)”シリーズの新製品など、5シリーズ14機種を一挙に発表した。いずれも価格はオープンプライス。新製品では、Qosmioシリーズに地上デジタル放送受信対応モデルが拡充されたほか、A4サイズ低価格ノートの新シリーズ“dynabook CX”と、持ち歩く際のデザインを重点に設計された新モバイルノート“dynabook SS MX”の、新筐体ノートが2シリーズ登場する。なお今回発表された新製品は、全機種がWindows Vistaの動作環境を満たした“Windows Vista Capable PC”である。Vista Capable PCとは、Windows Vistaの数あるバリエーションのうち、最も基本的な構成である『Windows Vista Home Basic』以上へのアップグレードが可能なパソコンとされている。

dynabook SS MX

dynabook SS MX本体。液晶ディスプレー背面は目を引くネイビーだが、中を開くと意外にオーソドックスなグレーと黒のカラーリング
dynabook SS MX本体。液晶ディスプレー背面は目を引くネイビーだが、中を開くと意外にオーソドックスなグレーと黒のカラーリング

数あるdynabookシリーズの中でも、“SS”シリーズは小型軽量でモバイルユースを重点に置いた製品群に位置づけられている。従来機種のSS MXはビジネスユーザー向けを重視した方向性の製品であったが、今回発表された新SS MXシリーズは大きく方向を変えて、コンシューマーユーザー、特に学生や若い女性の声を反映した“外に連れ出したくなる”モバイルノートを指向した製品となっている。

dynabook SS MX/395LS
Intel Core Duo T2300-1.66GHz/メモリー 512MB/Intel 945GM Express内蔵グラフィックス/80GB HDD/DVDスーパーマルチドライブ/12.1インチワイド液晶ディスプレー 1280×800ドット/無線LAN(IEEE 802.11a/b/g)搭載/Windows XP Home Edition/Office Personal 2003&OneNote 2003付属
予想実売価格 21万円前後
dynabook SS MX/390LS
Intel Core Solo T1300-1.66GHz/メモリー 512MB/Intel 945GM Express内蔵グラフィックス/80GB HDD/DVDスーパーマルチドライブ/12.1インチワイド液晶ディスプレー 1280×800ドット/無線LAN(IEEE 802.11b/g)搭載/Windows XP Home Edition/Office Personal 2003&OneNote 2003付属
予想実売価格 20万円台半ば
dynabook SS MX/370LS
Celeron M 420-1.60GHz/メモリー 512MB/Intel 945GM Express内蔵グラフィックス/80GB HDD/DVDスーパーマルチドライブ/12.1インチワイド液晶ディスプレー 1280×800ドット/無線LAN(IEEE 802.11b/g)搭載/Windows XP Home Edition/Office Personal 2003&OneNote 2003付属
予想実売価格 19万円前後

まず目を引くのがそのカラーリング。液晶ディスプレーの背面パネルは、深みのあるネイビーブルーで塗装されている。男女大学生やOLを対象にした調査で選ばれた色とのこと。ネイビーとは一見女性が選びそうにないような印象を受けるが、“個性的”“明るい印象”という評価を集めた色だという。さらに塗装にはラメを施すことで、平板な印象を感じさせないよう工夫している。また液晶ディスプレー部やボディーのパームレスト部手前などに丸みを持たせて、手当たりのよいデザインとしている。またプレインストールの壁紙にも、ポップアート風の壁紙を採用するなど、持ち歩き外で使ってもセンスの良さを感じさせるノートを指向しているのが分かる。

両側面の写真。角が丸く手に持ちやすい形状をしているのが分かる。左側面(上)にはPCカードスロットやLAN端子、USB。右側面には光学ドライブ、3in1のメモリーカードスロット、外部アナログディスプレー出力、USBなどが並ぶ。
両側面の写真。角が丸く手に持ちやすい形状をしているのが分かる。左側面(上)にはPCカードスロットやLAN端子、USB。右側面には光学ドライブ、3in1のメモリーカードスロット、外部アナログディスプレー出力、USBなどが並ぶ。

写真でも分かるとおり、新SS MXの液晶ディスプレーはワイドサイズの12.1インチ、1280×800ドットの液晶パネルを採用している。従来機種はビジネスノートらしく12.1インチ、1024×768ドットだったので、この点でもガラリと変わった印象を受ける。本体サイズは、幅299×奥行き225×高さ34.8mm、重さは約1.9kgとなっている。モバイルノートとしてはやや重い方だ。バッテリー駆動時間は約5.2時間(JEITA測定法1.0、395LSと390LSの場合)と、充実したバッテリー駆動時間を実現している。

前述のスペック表のとおり、製品バリエーションは3種類用意されている。CPU以外の違いは無線LAN機能に若干の違いがある程度で、チップセットやメモリー、HDDに付属アプリケーションなどは同一の構成となっている。最上位のMX/395LSはCPUにIntel Core Duo T2300-1.66GHzを搭載し、Centrinoモバイル・テクノロジに対応した構成となっている。

真上から俯瞰した状態。キーボードはキーピッチ19mmと打ちやすいサイズになっている 最近ではモバイルノートの標準装備となりつつある指紋認証ユニットも内蔵する
真上から俯瞰した状態。キーボードはキーピッチ19mmと打ちやすいサイズになっている最近ではモバイルノートの標準装備となりつつある指紋認証ユニットも内蔵する

パームレスト部右側には、指紋認証ユニットが内蔵されている。またビジネス向けノートに採用されている衝撃からのHDD保護を行なう“東芝HDDプロテクション”機能のほか、落下時の内部パーツ保護の仕組み(プロテクトラバー、ショックプロテクター)やメイン基板への液体侵入を遅らせる“ウォーターブロック構造”など、持ち歩く際に起こりがちな衝撃による障害対策にも留意されている。

インターフェース類にはUSB 2.0×3、i.LINK(IEEE 1394)などを備える。またカードスロットとしてPCカード TypeIIとブリッジメディアスロット(※1)を装備している。

※1 SDメモリーカード/MMC/メモリースティック(PRO含む)/xDピクチャーカードに対応

価格は全機種オープンプライス。予想実売価格はMX/395LSが21万円前後、MX/390LSが20万円台半ば、MX/370LSが19万円前後と想定されている。発売予定時期は4月下旬。

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