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東芝、Qosmio&dynabookの新製品5シリーズを発表!――地デジ対応モデルを拡充、ワイド液晶モバイルノートも登場

2006年04月12日 14時59分更新

文● 編集部 小西利明

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15.4インチワイド液晶ディスプレー搭載のスタンダードなノートパソコン“dynabook TX”と“dynabook AX”は、基本スペックの向上した新機種が登場した。また液晶ディスプレーが一回り小さい、ホームユーザー向けのスタンダードなノートパソコン“dynabook CX”シリーズが新しく登場する。

dynabook CX

14.1インチとコンパクトなワイド液晶ディスプレーを搭載する新ホームノート“dynabook CX”
14.1インチとコンパクトなワイド液晶ディスプレーを搭載する新ホームノート“dynabook CX”

新シリーズのdynabook CXは、コストパフォーマンスを重視したAXと傾向は似ている製品で、ややコンパクトなボディーと少し上を行くパフォーマンスを備えるホームユーザー向けのノートパソコンだ。方向性としては、2005年12月に発表された“dynabook TW”と似通った製品と言えそうだ。

dynabook CX/875LS
Intel Core Duo T2300-1.66GHz/メモリー 512MB/Intel 945GM Express内蔵グラフィックス/80GB HDD/DVDスーパーマルチドライブ/14.1インチワイド液晶ディスプレー 1280×800ドット/無線LAN(IEEE 802.11a/b/g)搭載/Windows XP Home Edition/Office Personal 2003&OneNote 2003付属
予想実売価格 19万円前後
dynabook CX/855LS
Celeron M 420-1.60GHz/メモリー 512MB/Intel 945GM Express内蔵グラフィックス/80GB HDD/DVDスーパーマルチドライブ/14.1インチワイド液晶ディスプレー 1280×800ドット/無線LAN(IEEE 802.11b/g)搭載/Windows XP Home Edition/Office Personal 2003&OneNote 2003付属/ぱらちゃんUSBメモリ付属
予想実売価格 17万円台半ば
dynabook CX/835LS
Celeron M 420-1.60GHz/メモリー 512MB/ATI Radeon Xpress 200M内蔵グラフィックス/60GB HDD/DVDスーパーマルチドライブ/14.1インチワイド液晶ディスプレー 1280×800ドット/Windows XP Home Edition/Office Personal 2003
予想実売価格 15万円前後

搭載する液晶ディスプレーは14.1インチワイドサイズ(1280×800ドット)で、15インチ級のAXやTXなどよりやや小さめのボディーとなっている。製品ラインナップは3機種で、大きく分けるとチップセットにIntel 945GM Expressを搭載する『dynabook CX/875LS』『dynabook CX/855LS』と、ATI Radeon Xpress 200Mを搭載する『dynabook CX/835LS』に分かれる。TV録画機能は搭載しないが、内蔵スピーカーにharman/kardonステレオスピーカーを採用している(835LSのぞく)。また全機種がDVD±R DL対応のDVDスーパーマルチドライブを内蔵する。

875LSは基本スペックの充実した上位機種で、CPUにIntel Core Duo T2300-1.66GHzを搭載、IEEE 802.11a/b/g対応無線LANも内蔵するCentrinoモバイル・テクノロジ対応機種となっている。855LSはCPUがCeleron M 420-1.60GHz、無線LANはIEEE 802.11b/g対応となっている。835LSはCeleron M 420とRadeon Xpress 200Mの構成で、無線LANは内蔵しない。

本体サイズは幅343×奥行き242×高さ38mmで、重さは約2.5kg(835LSのみ約2.4kg)。バッテリー駆動時間は約3時間(JEITA測定法1.0、875LSの場合)なので、モバイル用途にはあまり向かない。

dynabook CX/855LSだけに付属する、音楽再生機能付きあざらし型USBメモリー“ぱらちゃんUSBメモリ”
dynabook CX/855LSだけに付属する、音楽再生機能付きあざらし型USBメモリー“ぱらちゃんUSBメモリ”

855LSには一風変わった周辺機器が付属している。それがこの“音楽再生機能付ぱらちゃんUSBメモリ”だ。東芝ノートのイメージキャラクターである、あざらしのぱらちゃんをかたどったなんともかわいらしいUSBメモリーデバイスで、尾の部分をひっぱるとUSBコネクターが現われる。内蔵のフラッシュメモリー容量は512MB。基本的には東芝ノート全機種に付属するデータ移行ソフト『PC引越ナビ Ver2.0』用の、データ移動用として付属するものだが、MP3音楽再生機能も搭載しており、メモリー内に転送したMP3やWMAなどの音楽データを、ぱらちゃんUSBメモリ単体で再生できる。左前足の横にヘッドホンジャックが用意されているほか、腹側には液晶パネルとスイッチが並んでいる。バッテリーはリチウムイオン充電池(USB経由で充電)を内蔵する。音楽再生機能はオマケ、という位置づけの機器だが、これ単体で売っても人気を呼びそうだ。



お腹側には液晶パネルや再生ボタン。尾を取り外すとUSBコネクターが現われるという凝り様だ CXの本体にドッキングさせた状態。写真だけでもかなり笑える。単体で売ってもらいたいものだ
お腹側には液晶パネルや再生ボタン。尾を取り外すとUSBコネクターが現われるという凝り様だCXの本体にドッキングさせた状態。写真だけでもかなり笑える。単体で売ってもらいたいものだ

発売時期は875LSと835LSが4月下旬頃、855LSが5月中旬頃の予定。

dynabook TX、AX

ワンタッチボタンになる“光るタッチパッド”を備えるスタンダードノート“dynabook TX
ワンタッチボタンになる“光るタッチパッド”を備えるスタンダードノート“dynabook TX”

dynabook TXシリーズは、上位1機種にIntel Core Duoプロセッサー&Intel 945GM Express搭載のCentrinoモバイル・テクノロジ対応機種をラインナップするなど、基本スペックが向上した。dynabook AXはCPU性能が若干向上した、マイナーチェンジされた1機種が登場する。

dynabook TX/880LS
Intel Core Duo T2300-1.66GHz/メモリー 512MB/Intel 945GM Express内蔵グラフィックス/120GB HDD/DVDスーパーマルチドライブ/15.4インチワイド液晶ディスプレー 1280×800ドット/無線LAN(IEEE 802.11a/b/g)搭載/Windows XP Home Edition/Office Personal 2003&OneNote 2003付属/512MB USBメモリー付属
予想実売価格 22万円前後
dynabook TX/860LS
Celeron M 370-1.50GHz/メモリー 512MB/ATI Radeon Xpress 200M内蔵グラフィックス/100GB HDD/DVDスーパーマルチドライブ/15.4インチワイド液晶ディスプレー 1280×800ドット/無線LAN(IEEE 802.11b/g)搭載/Windows XP Home Edition/Office Personal 2003&OneNote 2003付属/512MB USBメモリー付属
予想実売価格 18万円台半ば
dynabook TX/850LS
Celeron M 370-1.50GHz/メモリー 512MB/ATI Radeon Xpress 200M内蔵グラフィックス/80GB HDD/DVDスーパーマルチドライブ/15.4インチワイド液晶ディスプレー 1280×800ドット/無線LAN(IEEE 802.11b/g)搭載/Windows XP Home Edition/Office Personal 2003&OneNote 2003付属
予想実売価格 17万円台半ば
TXをさらに低価格化したコストパフォーマンス重視のノート『dynabook AX/840LS』
TXをさらに低価格化したコストパフォーマンス重視のノート『dynabook AX/840LS』
dynabook AX/840LS
Celeron M 370-1.50GHz/メモリー 512MB/ATI Radeon Xpress 200M内蔵グラフィックス/80GB HDD/DVDスーパーマルチドライブ/15.4インチワイド液晶ディスプレー 1280×800ドット/無線LAN(IEEE 802.11b/g)搭載/Windows XP Home Edition/Office Personal 2003&OneNote 2003付属
予想実売価格 16万円前後

dynabook TXシリーズは、基本スペックの充実とコストパフォーマンスを重視したスタンダードなA4 15.4インチワイド液晶ディスプレー搭載ノート。2005年12月に発表された第1弾シリーズと比べて、特に上位機種の基本性能が大きく向上したのが特徴である。従来機種に搭載された、タッチパッドをアプリケーション起動ボタンに切り替える“ワンタッチボタン付き光るタッチパッド”を引き続き搭載しており、タッチパッドの右上隅をタッチすると、パッドがアプリケーション起動やボリューム調整のボタンに切り替わり、各ボタンが青く浮かび上がる。スピーカーはdynabook CXと同様にharman/kardonスピーカーを内蔵する。

前述のとおり、上位機種の『dynabook TX/880LS』はCPUにIntel Core Duo T2300-1.66GHzと、チップセットにはIntel 945GM Express、無線LANはIEEE 802.11a/b/g対応のCentrinoモバイル・テクノロジ対応機種となった。従来機種の最上位機種(Pentium M 740-1.73GHz)に比べると予想実売価格で1万円程度価格が上がったものの、デュアルコアCPU搭載により、大きくパフォーマンスが向上している。それ以外の2機種はCeleron M 370-1.50GHz搭載でCPU性能が若干向上したほか、チップセットがATI Radeon Xpress 200Mとなり、グラフィックス性能も向上した。こちらの内蔵無線LANはIEEE 802.11b/g対応である。また880LSと860LSは液晶ディスプレーに“高輝度/高色純度 Clear SuperView液晶”を搭載するが、下位機種の850LSのみ“Clear SuperView液晶”となっている。パネルサイズや解像度は同一。

本体サイズは幅360×奥行き267×高さ42.2mmで、重さは約3kg(850LSのみ約2.7kg)。バッテリー駆動時間は約3時間(JEITA測定法1.0、880LSの場合)。

dynabook AXはCPUが100MHzほど高速化されたCeleron M 370-1.50GHzに向上した以外は、従来機種の『dynabook AX/740LS』とほぼ同様の構成となっている。予想実売価格は16万円前後と安価だが、ほぼ同スペックで液晶サイズと無線LANの有無程度の違いしかないdynabook CX/835LSが15万円前後と、AXを下回る実売価格を予想されているため、位置づけが微妙な製品となってしまった感がある。

本体サイズは幅360×奥行き267×高さ36.8mmで、重さは約2.7kg。バッテリー駆動時間は約1.5時間(JEITA測定法1.0)。

dynabook TX/AXはいずれも4月下旬発売の予定。

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