28日(金)に販売が始まったShuttle製BTX対応キューブ型ベアボーンPC「SB86i」。BTXフォームファクタのメーカー製PCとして、すでにGatewayからデスクトップPC「Gateway 707JP」と「Gateway 625JP」が登場しているが、ベアボーンPCとしてはこの製品が初となる。
Shuttle製LGA775対応キューブ型ベアボーンPC「SB86i」の店頭ポップの説明。排気を効率良く行なうようになっている |
“BTX”とは“Balanced Technology Extended”で、電力供給と放熱性を高めるために規定された、現行の“ATX”に代わる規格。サイズにより3種類あり、現在のATXに相当するのが12.8インチ×10.5インチの“BTX”、Micro ATXに相当するのが10.4インチ×10.5インチの“Micro BTX”、さらに小さいサイズのものが8インチ×10.5インチの“Pico BTX”となっている。今回登場した「SB86i」は、このうち“Pico BTX”準拠のマザーボードを採用。内部にはヒートシンクとファン、ダクトで構成された“サーマルモジュール”と呼ばれるCPU冷却機構が搭載されている。以下では、その構造に迫ってみよう。
デザインやインターフェイスの配置
サイズは、195(H)×240(W)×375(D)mmと従来の同社製キューブ型ベアボーンと比べると奥行きが長い。USB 2.0ポートやCFカードスロットのインターフェイスは側面に用意されている。
ボディカラーは、フロントパネルにホワイトを、側面にシルバーを配色 | 左側面にはUSB 2.0×2、IEEE1394×1、アナログ入出力端子×各1を用意している | 右側面には、スマートメディア、SDメモリーカード、コンパクトフラッシュ、メモリースティック(含むMMC)に対応したカードスロットを搭載 |
フロントパネルには、5インチオープンベイが用意されているのみ。オープンベイ上方のスリットは吸気口 | フロントパネルの上部は、なめらかなアールがつけられている | バックパネル部のインターフェイスはキーボード/マウス、D-Sub15ピン、シリアル、IEEE1394、USB 2.0×2、ギガビットイーサ、オーディオ出力、S/PDIF出力(コアキシャル/オプティカル)、S/PDIF入力(オプティカルのみ) |