どちらも2個セットでの購入が条件だ | 販売されているのは正規代理店版のリテールパッケージ | |
「Opteron 242(1.6GHz)」 | 「AMD Opteron」の文字が見える | |
周波数を表す表記はなくパッケージ左上にモデルナンバーが記載されている | 従来の製品同様にブリスターパッケージを採用 | |
発表直後からデモ展示も開始となり、マザーの単体販売も近日はじまりそうな気配が漂うなか、本日Opteron(コードネーム:Sledgehammer)の販売が開始された。販売されているのは正規代理店版のリテールパッケージ「Opteron 240(1.4GHz)」と「Opteron 242(1.6GHz)」の2製品だ。
Opteronは、構築できるシステムの最大プロセッサ数で「Opteron 100(1個)」「Opteron 200(2個)」「Opteron 800(8個)」の3つのシリーズに区別されている。今回発売された製品はOpteron 200シリーズにあたるので、デュアルプロセッサまでの環境が構築できるわけだ。基本的なスペックは、1次キャッシュが128KB(命令/データ各64KB)、2次キャッシュメモリー1MBを内蔵し、動作電圧は1.55V。64bitプロセッサながら、当然x86アーキテクチャーによる32bitアプリケーションとの下位互換性も確保している。ただし、現段階で64bit環境をサポートするソフトウェアはあまり一般的でないのが現実で、Opteronの本当の実力を発揮することができるのはもう少し先のことになりそうだ。
また、もうひとつ特徴的なのが、Opteronはプロセッサ内にメモリコントローラを内蔵しており、マルチプロセッサ環境で効率的なローカルメモリへのアクセスを実現している。しかし、この構成では他のプロセッサの管理するメモリへのアクセスに遅延がおこるという問題もあるが、Opteron間およびOpteronとメモリー間を、レイテンシーの短い16bitの“HyperTransport”(6.4GB/秒。Opteronは3本のHyperTransportを搭載)で相互接続することにより解消しているようだ。
入荷されたOpteron 240(1.4GHz)とOpteron 242(1.6GHz)は同社の従来の製品同様にブリスターパッケージを採用している。周波数を表す表記はなくパッケージ左上にモデルナンバーが記載されている。対応マザーボードがない現在では動作のさせようがないが、こちらも近々流通しそうなので購入を考えてる人は一足先にCPUだけを購入しておいても大丈夫だろう。価格はOpteron 240(1.4GHz)がZOA秋葉原本店で3万8800円、Opteron 242(1.6GHz)がスーパーコムサテライトとコムサテライト3号店で9万5800円となっており、どちらも2個セットでの購入が条件だ。
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