GeForce4シリーズを登載するビデオカードの登場ラッシュが終わらない。20日にAbit製GeForce4 Ti4600カードを紹介したばかりだが、今度はMSI製のGeForce4 Ti4400/MX420カード、そしてAOpen製のGeForce4 MX440カード、合計3製品が春分の日のアキバに現れている。
GeForce4シリーズのカードデザインを担当したMSI製のGeForce4 Ti4400カード「G4TI4400-VTD」は非常にシンプル。もちろんリファレンスどおりの設計だが、メモリチップにヒートシンクを搭載していないのが最大の特徴となっている。アキバ第1弾となったLeadtek(Leadtek Research)製GeForce4 Tiシリーズ搭載カードが巨大なチップクーラーを搭載していたのとはあまりにも対照的。実際どの程度の熱をメモリチップが発するのかは不明だが、ユーザー側でなんらかの熱対策が必要になるのでは? と思うほどボード上はすっきりとしている。
インターフェイスはD-Sub15ピン/ビデオ/DVIで、ビデオ端子は入出力に対応。S/コンポジットそれぞれ2つずつのコネクタを持った専用ケーブルを同梱している。このほか、同社製GeForce4 MX440カードで見られた大量のゲームタイトル同梱は今回も健在であるうえ、ビデオ入力に対応したことで今回新たにソフトMPEG2エンコーダ「WinCoder」とビデオ編集ソフト「WinProducer」を同梱しているのは見逃せないところだ。価格はクレバリー1号店とコムサテライト3号店で4万3800円、ソフマップ1号店 Chicagoとカクタソフマップで4万6799円。
ヒートシンクがなく、いわばむき出し状態になっているVRAM | 独自形状のVIVOケーブルを同梱する | 同梱ソフトは「G4MX440-T」と同じ。詳細は同製品紹介記事を参照してほしい |
同じくMSIによるリファレンスデザインとなっているGeForce4 MX420カード「G4MX420-T」は、リファレンスデザインを採用する他社製カードと同様、Low Profileに対応しそうな細長いレイアウトながら、対応ブラケットを同梱していない。また、同梱のゲームソフトは「Aquanox」完全版が1タイトルと複数タイトルのデモ版CD-ROMのみと削られており、まさに廉価版といった印象だ。こちらはコムサテライト3号店で1万4200円と、GeForce4 MX420カードにしてはやや高め。
「GLADIAC 517TV-OUT」そっくりなAOpen製カードも登場
AOpen初のGeForce4シリーズ製品となったGeForce4 MX440カード「GF4MX440-64」は、先にELSAから登場している「GLADIAC 517TV-OUT」にそっくり。ボード上に型番まで記載してあるなど、MSI製品とまったく同じだったCreative製のGeForce4 MX440カードほど酷似してはおらず、現実にコンデンサなど使用されている部品が異なっているため同一品ではないが、カードの色やクーラーの形状は驚くほどよく似ている。ちなみにこれは偶然だと思われるものの、ネットワークRPG「ファンタシースターオンライン」のOEM版を同梱しているのもELSA製品と同じ。
こちらはELSAの「GLADIAC 517TV-OUT」。外観はたしかによく似ている | これは3月上旬に登場したCreative製のGeForce4 MX440カード「3D Blaster 4 MX440」(右写真に続く) | これにはMSIによる型番“8861”がそのまま刻印されていた |
ファンタシースターオンライン以外にも「WinDVD 2002」のフルバージョンを同梱し、価格はクレバリー1号店とWonderCityで1万5480円、コムサテライト3号店で1万5200円。
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