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PCG-C1MRX

PCG-C1MRX

2002年02月02日 01時32分更新

文● 別冊ASCII編集部・遠藤さちえ

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高画質・長時間の
ムービー撮影が可能に

マイコンピュータを開いてみると,カメラアイコンの名前が「Sony MPEG-2 R-Engine」としっかり明記されている。
 さて,ここからは今回のモデルチェンジでもっとも注目すべき,MPEG-2ハードウェアエンコーダについて紹介していこう。

 バイオC1といえば,トレードマークともいうべき,静止画や動画の撮影が可能な35万画素プログレッシブタイプの内蔵CCDカメラ「MOTION EYE」が特徴だ。動画キャプチャに関しては,これまでもMPEG1ソフトウェアエンコーダや,Motion JPEGハードウェアエンコーダをサポートするなどしてきたが,新たにMPEG-2リアルタイムハードウェアエンコーダ「MPEG-2 R-Engine」を搭載し,画質・1ファイルに保存可能なサイズ,ともに格段にパワーアップした。



CCDカメラの絞りが前モデルのF2.8からF3.4へと変更され,スローシャッター対応となった。

 MPEG-2でのキャプチャ解像度は,ポートリプリケータのA/V入力端子から取り込んだ場合が720×480ドット,MOTION EYEから撮影した場合が640×480ドットで,ビットレートは可変ビットレートに対応し,画質は平均6Mbps~最高8Mbpsまでの「ファイン」と,平均3Mbps~最高4Mbpsの「スタンダード」の2種類を選択できる。また,従来の動画形式であるMPEG1の最大10fps(最大30fpsとはしていたものの,実質値は10fpsだった)から,MPEG-2になったことで最大30fpsと滑らかな動作の録画を可能としている。

 音声は,内蔵マイクとマイク端子を使用した場合はモノラルとなり,A/V入力の場合のみステレオ録音が可能となる。MPEG-2ハードウェアエンコード時の音楽フォーマットは,PCMでサンプリングし,MPEG1 Audio Layer2で圧縮している。サンプリングレートは48kHzで,音声ビットレートは384kbpsだ。

 連続録画可能なファイルサイズは,従来の1GBという制限から4GBへと大幅に拡大され,スタンダードなら約3時間,ファインでも約1時間半も撮影できるようになった。

Smart Capture Premiumを起動して,MOTION EYEによる動画を撮影。左側中央のカメラアイコンで静止画,長時間ムービー(MPEG-2録画),ネットムービー(MPEG1,AVI録画)を選択する。画質はVHS程度。
 MPEG-2形式での撮影には,静止画&動画キャプチャソフト「Smart Capture」の上位版となる「Smart Capture Premium」を使用する。本体の「Capture」ボタンを押すと,本ソフトが起動し,「撮る」モードで画面を表示。画面中央には現在内蔵カメラでフォーカス中の映像がリアルタイムにオーバーレイ表示され,左側中央にあるアイコンで,静止画,長時間ムービー,ネットムービーと3つのモードを切り替える。このソフトでいうところの“長時間ムービー”がMPEG-2形式のことを指す。一方,“ネットムービー”は,MPEG1形式またはAVI形式に圧縮して撮影するモードで,これらをクリックして機能切り替えを行なう。ネットムービーでなら,「エフェクト」機能を利用し,撮影中の動画にミラーやイラストなどさまざまな特殊効果を加えることができる。右側サムネイルはすでに撮影済みの映像が一覧表示され,その中から画像をダブルクリックすると,「送る」モードに切り替わる。画面左側に表示されるアイコンを選んで,撮影した動画を選択したテーマに沿ってコマを並べ替えたり音楽や効果をつけ,約30秒の自動ビデオクリップを作成できる編集ソフト「MovieShaker」の起動や,動画を添付したメールの送信,同社が行なっている静止画&動画の無料アルバムサイトサービス「ImageStation」への転送ができるようになっている。ファイルの保存は,設定されているフォルダに自動的に保存される。



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