遊び心のあるアウトドア志向のデジタルカメラ
撮影サンプル1。元画像は960×1290ドットだが、掲載用に480×640ドットにリサイズしている。プログラムAE、F9.7、1/90秒(Exifデータ値)。 |
なお、記録画素数の設定として、CCDの出力画素数どおりの1280×960ドット(123万画素)や低画素(640×480ドット)に加え、1600×1200ドット(200万画素相当)にする高画素モードも用意されているが、単なる画素補間処理なのでPCの画面で見るとエッジの甘さやグラデーション部分のノイズなどが目立つようになる。オリンパスの「CAMEDIA C-4040ZOOM」で採用されている「プリント拡大モード」と同様に、解像度調整機能を持たないプリンタドライバ(一部の昇華型プリンタなど)を利用するとき以外は必要なさそうだ。
撮影サンプル2。高画素モードを使用。元画像は1200×1600ドットだが、掲載用に480×640ドットにリサイズしている。プログラムAE、F9.7、1/99秒(Exifデータ値)。 |
撮影サンプル1と撮影サンプル2の元データから320×480ドットにトリミングした画像を並べた。サンプル1(左)よりもサンプル2(右)のほうが画像サイズは大きいが、補間処理によるものなので情報量はあまり増えていないほか、エッジが甘くなっている。 |
撮影サンプル3。元画像は960×1280ドットだが、掲載用に480×640ドットにリサイズしている。プログラムAE、F2.8、1/90秒(Exifデータ値)。 |
撮影サンプル3(オリジナル)の中央部を640×480ドットにトリミングしたもの。パンフォーカスならではの近景と遠景が同時にピントが合った絵となる。 |
撮影サンプル4。元画像は960×1290ドットだが、掲載用に480×640ドットにリサイズしている。プログラムAE、F9.7、1/181秒(Exifデータ値)。 |
撮影サンプル4(オリジナル)の中央下を640×480ドットにトリミングしたもの。パンフォーカスならではの解像感の甘さは否めないが、ディテールはそこそこに表現されている。 |
撮影サンプル5。マクロモードで撮影。元画像は1280×960ドットだが、掲載用に640×480ドットにリサイズ。プログラムAE、F2.8、1/304秒(Exifデータ値)。 |
撮影サンプル5(オリジナル)の中央部を640×480ドットにトリミングしたもの。固定焦点とはいえマクロモードだと背景がぼけるため、被写体を目立たせやすい。 |
防水・防塵をうたったデジタルカメラとしては、富士写真フイルムの「BIGJOB」シリーズやコダックの「DC5000 ZOOM」などがあるが、いずれもどちらかと言えば「現場」向けの武骨な実用モデルといった印象がある。また、デジタルカメラ+水中ハウジングという手段もあるが、ダイビングに使うような×m防水性能は必要とせず、単に生活防水+α程度の防水・防塵性能があればいいと思う人も多いはずだ。
撮影サンプル6。ベストショットモードで「ポップ」を選択したもの(右)。左は通常撮影。いずれも960×1280ドットで撮影したものをリサイズして並べている。 |
123万画素CCDやパンフォーカスといった基本スペックは物足りなく感じるものの、実売4万円弱という入門機クラスの価格帯に抑えられているので、レジャーのために気軽に導入できる。海辺やスキー場などに手持ちのデジタルカメラを持っていくことに気が引けている人にお勧めしたい。
撮像素子 | 1/3.2インチ有効123万(総131万)画素CCD |
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レンズ | f=4.6mm(35mmフィルムカメラ換算35mm相当)、F2.8、パンフォーカス |
記録媒体 | CF TypeI(8MB付属) |
記録画素数 | 1600×1200(補間)/1280×960/640×480ドット |
液晶モニタ | 1.6インチTFT(6万画素) |
インターフェイス | USB、DC入力、携帯電話接続(画像をメールに添付して送信) |
電源 | 単3×4本(アルカリ乾電池、リチウム乾電池、ニッケル水素充電池) |
本体サイズ | 100.5(W)×49(D)×74(H)mm |
重量 | 約250g(本体のみ) |