DiMAGE 5
DiMAGE 5
2001年11月06日 15時43分更新
文● アスキーPC Explorer編集部・行正 和義
画質に関して疑問が残るが使い勝手は強力
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元画像は1536×2048ドットだが、掲載用に480×640ドットにリサイズしている。プログラムAE、F4.0、1/256秒。色合いは地味めだがそれほど不自然ではない。 |
DiMAGE 7でも気になったのだが、撮影画像は少々ノイジーだ。特にのっぺりとした単色部分やぼかした背景などではかなりノイズが目立つ。これはCCDの問題ではなく、どれだけドットを平坦化するかという画像処理によるものと思われるが、例えば同クラスのCCDを搭載するカシオの
「QV-3500EX」などと比べると画像が粗いという印象を受ける。ワイド側でも歪みが少なく色収差も少ないなど、レンズ性能は良さそうだが、画像処理の面で損をしているように思える。
色合いに関しては柔らかく、不自然な彩度強調や記憶色強調はないものの、昨今のデジタルカメラ製品の中では地味な発色だ。
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元画像2048×1536ドットを640×480ドットにリサイズ。絞り優先AE、F6.7、1/32秒。 |
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撮影サンプル2の中央部を640×480ドットにトリミングしたもの。少々ざらついた感じを受けるが、ガラスに映りこんだビル壁面のタイル貼りなど、細かいテクスチャはしっかり描写されているで。 |
また、電池駆動時間もあまり長くなく、満充電のニッケル水素充電池(1600mAh)が半日程度(4~5時間/40~50枚/フラッシュなし)の撮影でなくなってしまう。ズーム駆動がないことを考えても、もう少し持って欲しいところだ。屋外でバリバリと使うユーザーは、DC入力につないで本体下部に装着できるオプションの外部電源パック「EP-2」(1万6000円)を導入するといいだろう。
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元画像2048×1536ドットを640×480ドットにリサイズ。絞り優先AE、F3.4、1/512秒。 |
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撮影サンプル3の中央部を640×480ドットにトリミングした。背景をぼかした場合は背景部ノイズの乗り具合が少々気になる。 |
35mmよりも広角なレンズがめったにないデジタルカメラの中で28mmのDiMAGE 7も貴重な存在だが、DiMAGE 5の250mm相当という望遠倍率は、被写体になかなか近づけない動物写真などではかなり重宝する。
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元画像2048×1536ドットを640×480ドットにリサイズ。絞り優先AE、F4.8、1/181秒。 |
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光学7倍ズームは、なかなか近寄れない被写体に対して威力を発揮するだろう。 |
大径のレンズとホールド性の良い大柄なボディを持つデジタルカメラとしては、オリンパスの
「CANMEDIA E-20」やソニーの
「Cyber-shot F707」(いずれも500万画素CCD搭載)などがある。300万画素クラスのDiMAGE 5を同列に比較するわけにもいかないが、E-20の4倍やF707の5倍に比べて高倍率の光学7倍ズームレンズを持ち、10万円を切る実売価格などコストパフォーマンスの高さは魅力であり、手頃な高機能機と言えるだろう。
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元画像2048×1536ドットを640×480ドットにリサイズ。プログラムAE、F3.4、1/256秒。マクロモード |
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マクロ時の最短撮影距離はCCD面から25cm(テレ側)。マクロモード時はレンズ先端はCCDが配置されていると思われるボディ中央後部から10~12cm前となるため、レンズ先端から約10cmあたりが最短撮影距離となる。 |
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元画像2048×1536ドットを640×480ドットにリサイズ。絞り優先AE、F5.7、1/256秒。マクロモード。 |
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マクロモードでの描写は背景がぼけやすい。この場合も背景のぼけがざらついているのが少々気になる。 |
DiMAGE 5の主なスペック
撮像素子 |
1/1.8インチ有効316万画素CCD |
レンズ |
7.2~50.8mm (35mmフィルムカメラ換算:35~250mm)、F2.8~3.5 |
記録画素数 |
2048×1536/1600×1200/1280×960/640×480ドット |
記録媒体 |
CFカード(TypeII、microdrive対応) |
液晶モニタ |
1.8インチ強誘電TFT液晶 |
ファインダ |
チルト機能付き液晶ビューファインダ |
インターフェイス |
USB1.1、ビデオ出力 |
電源 |
単3×4本(アルカリ乾電池、ニッケル水素充電池) |
本体サイズ |
116.5(W)×112.5(D)×90.5(H)mm |
重量 |
約505g(電池別、カード別) |