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DiMAGE F300

DiMAGE F300

2003年06月10日 00時00分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・美和 正臣

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DiMAGE F300

ミノルタ

オープンプライス(実売価格:7万円前後)

『GOOD』
  • ほかの500万画素クラスと比べ、過剰な機能が搭載されておらず、初心者でも簡単に扱えるところは◎。
『BAD』
  • グラデーション部に出現するノイズが気になる。
  • ミノルタに特有の症状なので、なんとか改善してほしい。
DiMAGE F300
【ボディカラーは2色を用意】 用意されるボディカラーはブルーと写真のシルバーの2種類。実際に手に取ってみると、ブルーのほうが格好いい。/【ややストレスを感じるズーム速度】 光学ズームをテレ側からワイド側へ移動させるのにかかる時間は、約3秒。もう少しスピードは速くしてもらいたいところだ。
Cyber-shot DSC-P92 DiMAGE F100
単3電池駆動の500万画素機、ソニーの「Cyber-shot DSC-P92」レビュー。写真をクリックすると当該記事に移動します。400万画素機「DiMAGE F100」レビュー。

 500万画素クラスの市場は、デジカメ全体の出荷量の5%前後を占める程度で、決して大きくない。理由は簡単で、4万円前後が売れ筋のデジカメの中で、実売10万円前後と倍以上高価なためだ。今回紹介するミノルタの「DiMAGE F300」はそういった常識を覆し、500万画素のCCDを搭載しながら実売7万円前後という魅力的な価格設定をしている。

 前モデルのF100と比べると、ボディ形状やボタン配置、38~114の光学3倍ズームレンズなど、基本設計に変更はない。改良されたのは主に内部機能である。



背面
【扱いやすい選択ボタン】 親指が自然と届く選択ボタンは、上下がズームボタンに、左右がシャッタースピードや絞りなど機能選択ボタンとなっている。真ん中のボタンは決定ボタン。

 CCDは400万画素補色CCDから500万画素原色CCDに変更された。また、前モデルで好評だった、被写体の動きに合わせてフォーカスを行なう“自動追尾機能付きエリアAF”には、斜め方向の動きに対する強化が行なわれた。そのほか、長時間露光時に発生するノイズを低減するノイズリダクション機能や、1280×960ドットで秒11コマの高速連写が可能な“ウルトラハイスピード連続撮影”機能など、ハイアマチュアからの要望が多い機能も搭載されており、あらゆる層で楽しめる設計になっている。

メモリカードスロット バッテリ
【メモリはSDカードを使用】 本体右側には再生/録画スイッチやシャッターボタンなどが用意されている。初めてでも迷わず使用できるはずだ。【利用できるバッテリは2種類】 バッテリは単3ニッケル水素×2本、または一次リチウムイオンのCR-V3×1本となっている。

 試用して、特に興味深かったのはマクロ撮影機能だ。マクロ撮影時にはレンズがズームの中域で固定されてしまい、やや不満を感じるが、撮影してみると人の目では確認できなかった細かな傷なども撮影されており、描写力はさすが500万画素機と思わせるものがある。撮影時の操作感のよいF300は、低価格の500万画素モデルを求めるユーザーに合わせたモデルと言える。今後、この価格帯にどうやって他社が合わせてくるか、その点も注目だ。

機能選択ダイヤル
【大きくてクリック感のある機能選択ダイヤル】 ダイヤルを回すと、硬すぎず、柔らかすぎず、ちょうど中庸なクリック感となっている。こういったところにちゃんと気配りしているのはうれしい。
DiMAGE F300の主なスペック
製品名 DiMAGE F300
撮像素子 1/1.8型530万画素原色インターライン(有効約500万画素)
レンズ 35mmフィルム換算時:38~114mm(F2.8~4.7)
シャッター 15~1/1000秒、バルブ
露出モード プログラム、絞り優先、シャッター優先、マニュアル
記録メディア SDメモリカード、マルチメディアカード
バッテリ 単3ニッケル水素×2本、またはCR-V3×1本
サイズ 111(W)×32.5(D)×52.5(H)mm
重量 約185g(バッテリ、カード別)

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