LinuxWorld Conference & Demo /Tokyo2001(その4)
双頭のクラスタリングシステム──(株)サイバネテック「HAクラスタリング・ソフトウェア」
2001年10月25日 06時54分更新
(株)サイバネテックは、1台のRAIDを2台のサーバで共有し、どちらかのサーバに障害が起こった場合でももう一台のサーバがオペレーションを引き受けることができる「HAクラスタリング・ソフトウェア」のデモを行なった。
デモを行なったマシン。ディスプレイの下にある2台の白いPCがLinuxマシン。一番下にあるRAIDとハブを介して接続している。 |
このシステムは、それぞれのサーバとRAIDをSCSI to SCSIで接続し、それぞれのサーバには異なるRAID上の領域がマウントされているが、1台のサーバに問題が起こると、自動的にもう一台のサーバが、問題の起きたサーバの領域をマウントしサービスを再開するというもの。同社のWebサイトでは「アクティブ/アクティブ・モード」として紹介されている。今回のデモでは、サーバとRAIDの接続にSCSI to SCSI接続を利用していたが、Fibre Channel接続でも同様のシステムを構築することが可能だ。
1台のサーバをシャットダウンし、サービスを停止すると…… |
もう一台のサーバが“I am runnning as Host B!”というメッセージを出して、オペレーションを引き継いでいる。 |
Fibre Channnel接続を利用する場合、RAIDの内部を複数のパーテーションに区切り、それぞれのパーテーションに対して「HAクラスタリング・ソフトウェア」を利用することで、1台のRAIDストレージを利用して複数のクラスタシステムを運用することもできる。
また、同社では、Fibre Chennel接続用のハブとしてGBICコネクタの不要な5ポートハブを利用した、Windowsマシンの「HAクラスタリング・ソフトウェア」を動作させるデモも行なっている。ここで用いられているハブは米ATTO Technologyの製品で、コネクタはすべてDB9を用いており、安価にFibre Channnel接続を利用することができる。同社によると、最近はCopper Cable接続のFibre Channnelの需要が高く、このようなハブは小規模なネットワーク向けとして人気が高まっているそうだ。