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「10年にわたるモバイル技術革新の成果」モバイルPentium III-1GHz発表会

2001年03月19日 22時08分更新

文● 編集部 佐々木千之

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インテル(株)は19日、都内で記者発表会を開催し、ノートパソコン向けCPUとして初めて動作クロック1GHzを達成した『SpeedStepテクノロジ対応モバイルPentium IIIプロセッサ1GHz』と『同900MHz』、『モバイルインテルCeleronプロセッサ750MHz』の3CPUを発表した。発表会では、インテルが'90年に初めて発表したモバイルCPU『Intel386SL』から10年間の技術革新が語られた。会場には9社から、参考出品を含む12台のモバイルPentium III-1GHz搭載ノートパソコンが展示された。

マイケル・トレーナー本部長
e-マーケティング本部のマイケル・トレーナー本部長

インテル、e-マーケティング本部本部長のマイケル・トレーナー(Michael Trainor)氏は「今日皆さんに発表できるインテルモバイルPentium III-1GHzは、インテルが過去10年間、モバイルコンピューティングと関わってきたことの集大成です」と切り出した。そしてインテルが'90年に初めてモバイル向けCPUとして開発、発表した『Intel386SL』(※1)の記者発表会の時に上映したビデオを流した。このビデオの中では、「このポータブルシステムでDOSやOS/2を……」などと語られており、記者席からも懐かしがる声が聞かれた。

※1 Intel386SLはインテルが'90年10月15日(米国時間)に発表したCPU。初めてポータブルパソコン(ラップトップパソコン)向けとして開発された製品。もとになった『Intel386DX』は'85年に発表しており、'90年当時デスクトップ向けには『Intel486DX』('89年発表)が使われていただった。

Intel386SLを搭載したポータブルパソコン
Intel386SLを搭載したポータブルパソコン(米Zenith Data Systems社)

トレーナー氏はそのIntel386SLを搭載したポータブルパソコンと、モバイルPentium III-1GHzを搭載したノートパソコンを比較し、「10年前、このポータブルパソコンは100万円で売られていた。この10年でCPUのクロックは50倍、CPUを製造する半導体プロセスは5分の1に、搭載メモリーは16倍になったが、大きさや重さは3~5割減り、電池駆動時間は延びた。そして価格も下がった。また人々の仕事や生活も大きく変化した」とこの10年の進歩を振り返った。

Intel386SLとモバイルPentium III-1GHzを搭載したノートパソコンの比較
Intel386SLとモバイルPentium III-1GHzを搭載したノートパソコンの比較表。10年前と現在のモバイルパソコンを比較すると圧倒的な性能差と、価格低下に驚かされる

そしてインテルがこの10年に開発、発表してきたモバイル関連の技術を示し、同社がいかにこの分野に力を入れてきたかを強調した。

10年間のインテルのモバイル技術
この10年でインテルが開発してきたモバイル関連技術

Pentium III-1GHz搭載機のデモでは、日本電気(株)や(株)東芝製のノートパソコンを使い、MPEG-1のビデオを同時に9本再生して、1GHzCPUの処理能力を見せた。

ビデオ再生デモンストレーション
MPEG-1ビデオ画像を同時に9本再生した日本電気のPentium III-1GHz搭載ノート。MPEG-1ビデオのデコードにはまだ余裕があるが、HDDからの読み出しは9本で限界のようだ

トレーナー氏は、「このモバイルPentium III-1GHzは歴史の画期的なマイルストーン。機能も1つの高みに達したと言える。インテルが10年間開発してきたモバイルコンピューティングの歴史の集大成だ」と締めくくった。

記者からは、今後のロードマップについての質問が出たが、具体的な製品については「いまはまだ話せない」と避け、0.13μmプロセスのCPUが今年後半には登場する、というこれまでのコメントを繰り返すにとどまった。明言はしなかったが、0.13μmプロセスのモバイルCPUが登場する今年後半までは、このモバイルPentium III-1GHzがモバイル向け最高クロックCPUということになりそうだ。

各社の1GHz搭載ノート一挙掲載

発表会場には9社から参考出品を含む12台のモバイルPentium III-1GHz搭載ノートPCが展示された。インテルによれば、これ以外のメーカーからも登場する見込みという。

『Endeavor NT-1200』
エプソンダイレクト(株)『Endeavor NT-1200』
『Latitude C800』
デルコンピュータ(株)『Latitude C800』
『Inspiron 8000』
デルコンピュータ(株)『Inspiron 8000』
『DynaBook A1/X10PMC』
(株)東芝『DynaBook A1/X10PMC』
『DynaBook Satellite 4600 SA100P/5』
(株)東芝『DynaBook Satellite 4600 SA100P/5』
参考出品
日本IBM(株)(参考出品)
『VersaPro VA10J/WX』
日本電気(株)『VersaPro VA10J/WX』
『hp omnibook 6000』
日本ヒューレット・パッカード(株)『hp omnibook 6000』
『Chatra(PAL-CH1000)』
(株)パルテック『Chatra(PAL-CH1000)』
参考出品
富士通(株)(参考出品)
『DELTANAUT-YR310』
(株)神代(フロンティア神代)『DELTANAUT-YR310』

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