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米インテル、1V以下で動作する超低電圧版モバイルPentium III-500MHzを発表──1.1V動作の超低電圧版モバイルCeleronも

2001年01月31日 02時21分更新

文● 編集部 佐々木千之

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米インテル社は30日(現地時間)、1V以下の超低電圧で動作する『Ultra Low Voltage Mobile Pentium III Processor featuring Intel SpeedStep technology』500MHz版と、1.1Vで動作する『Mobile Celeron Processor』500MHz版を発表した。1000個ロット時の価格はそれぞれ208ドル(約2万4200円)と118ドル(約1万3700円)。

『Ultra Low Voltage Mobile Pentium III Processor featuring Intel SpeedStep technology』
『Ultra Low Voltage Mobile Pentium III Processor featuring Intel SpeedStep technology』

Ultra Low Voltage Mobile Pentium III-500MHzは、Performance Modeではコア電圧1.1Vで500MHz動作し、Battery Optimized Modeでは0.975Vで300MHz動作する。500MHz動作時の平均消費電力は1W以下、300MHz動作時では0.5W以下になるとしている(Ultra Low Voltage Movile Celeron-500MHzでは1W以下)。

今回発表されたUltra Low Voltage Mobile Pentium III-500MHz

モード Maximum Performance Mode Battery Optimized Mode
動作周波数 500MHz 300MHz
コア電圧 1.1V 0.975V
平均消費電力 1W以下 0.5W以下

2000年6月に発表されたLow Voltage Mobile Pentium III-600MHz

モード Maximum Performance Mode Battery Optimized Mode
動作周波数 600MHz 500MHz
コア電圧 1.35V 1.1V
平均消費電力 2W以下 1W以下

これまでMobile Pentium IIIでは、2000年の6月に発表された『Low Voltage Mobile Pentium III Processor with Intel SpeedStep technology』(低消費電力版モバイルPentium III)600MHzが、Battery Optimized Modeにおいて1.1Vで500MHz動作するというのが、最も低い動作電圧となっていた。今回のUltra Low Voltage Mobile Pentium III-500MHzは、300MHzという低速なクロックとはいえ、1V以下の電圧で動作する初のパソコン向けプロセッサーとなる。このプロセッサーは、2000年11月に開催されたCOMDEX Fallにおいてプレス向けに公開され、公表されたインテルのロードマップにおいても予告されていたプロセッサーだ。

製造プロセスやパッケージなど、クロックと動作電圧以外のスペックについては従来Low Voltage(低電圧版)のものと同じで、Ultra Low Voltage Mobile Pentium III-500MHz、Ultra Low Voltage Mobile Celeron-500MHz共に、0.18μmプロセスで製造されており、それぞれ256KB、128KBの2次キャッシュをダイ上に搭載している。FSBは100MHzでBGA2(Ball Grid Array 2)パッケージで供給される。

インテルはこれまでも、消費電力を抑える技術や製品を発表してはいたが、動作周波数は高くなるが消費電力はあまり増えない、といったように処理能力(クロック)を重視し、クロックを下げてまで低消費電力にこだわるといった姿勢ではなかった。しかし、2000年6月に前述の低消費電力版モバイルPentium III-600MHzを発表、半年おいて今回のUltra Low Voltage Mobile Pentium IIIの発表となった。

今回はBattery Optimize Modeのクロックが300MHzと、2年前の製品(モバイルPentium II-300MHz)レベルにまで落とされている。これは2000年春に発表された米トランスメタ社の『Crusoe』が低消費電力を売り文句に、それまでノート用にはインテル製のプロセッサーしか搭載していなかったメーカーを含む、数社の日本のパソコンメーカーが、Crusoeを搭載して低消費電力を売りにしたノートパソコンが発売されたことがきっかけとなっていることは間違いない。ただ、インテルの低消費電力への追求も、今回1Vを下回ったことで一段落する。次の追求が開始されるのは、今年後半から2002年前半にかけて、0.13μmプロセスに移行した後になる。

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