排気用超大型ファン+ダクトで熱対策は万全
では、マシン内部を検証していこう。最初に驚くのが、「Endeavor」のロゴが目立つ大型エアダクトとその先(本体背面)に設置された直径11cmの超大型ファンだ。
Socket423に固定されたCPU(Pentium 4)の上には、さほど大きくないヒートシンク&空冷ファンが載っているが、Intelが推奨するようにヒートシンク&ファンはSocketではなく、マザーボードを貫通して裏側の筐体自身にがっちりネジ止めされている。このファンが逃がした熱気を筐体内部に残さないよう、効率的に外に排出するためのエアダクトというわけだ。
このほか、前面下部に吸気用ファンと、電源ファンもあり、実際動かしてみると「しゅごー」っと低い風切り音が聞こえる。安定動作のためには仕方のないところで、慣れれば気にならないかもしれないが、寝静まった深夜の家庭で使うのは、少々気が引けるだろう。
内部を見ると、Endeavorロゴ入りのエアダクトとPCIスロットをすっぽり隠すカバーパネルが特徴的。このカバーパネルは内部2本、背面2本のネジで固定されている。 |
内部ベイをアップにしたところ。マザーボードの端とHDDが重ならないので、付け外しは楽に行えそうだ(ただし、ユーザーによるHDDなどの交換や増設はメーカーの保証対象外になるので注意)。 |
拡張ベイは、5インチ×3、3.5インチ×2、HDD用ベイ×4でそれぞれ1つずつ標準で使用している。最初にも書いたように、奥行きが6cm増えた新筐体のため、マザーボード上のIDEコネクタとベイの間に余裕があって、ケーブルの取り回しなどは楽に行える。メモリ(RIMM)の付け外しにはエアダクトを、PCIスロットにカードを差すには内部のカバーを、それぞれ外す必要があるのは、多少面倒に感じるかもしれないが、本製品の場合、あまり頻繁なスペックの変更を加えるよりも安定動作を重視した仕様のためだろう。
そのほか、前面パネルの「Pro-900」ロゴの下にUSB×2を持つ(背面にもシリアル×2/パラレルと並んでUSB×2がある)のは見た目におもしろいが、実用的に考えられた設計だ。
前面パネルのPro-900ロゴの上には電源ボタンとLED×2、下にはUSB×2のポートが並ぶ。 |
価格は評価機の構成で29万3000円。Pentium 4-1.5GHzのミニマム構成では26万8000円、Pentium 4-1.4GHzなら23万8000円となる。ちなみに、Athlon-1.2GHzのPro-720Lで上記Pro-900のミニマム構成と同じオプションを選択した場合17万3000円となり、1.5GHzモデルとの価格差は9万5000円。PentiumIII-1GHzのPro-600Lでは、16万円で、差は10万8000円。メモリやHDDがミニマムでもたっぷり搭載しているので、価格はPentium 4マシンの中で最安値とはいかないが、自作ユーザーに人気のパーツで構成された本モデル、最新最速マシン好きなら必ずチェックしておくべきだろう。
CPU | Pentium 4-1.5GHz |
---|---|
メモリ | 256MB |
ビデオ | SPECTRA8400 |
HDD | 60GB |
CD-ROM | 最大48倍速 |
通信 | オプション |
OS | Windows Millennium Edition |
モニタ | オプション |
Officeアプリ | - |