このページの本文へ

キヤノン、A4フラットベッドスキャナーに2機種3モデルを発表――1200dpiで2万4800円

2000年08月23日 12時49分更新

文● 編集部 佐々木千之

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

キヤノン(株)は、A4サイズまで読み取りが可能なフラットベッドスキャナーを発表した。読み取りセンサーとして、(※1)CIS(Contact Image Sensor)を搭載した『CanoScan N656U』と『同 N1220U』、およびCCDを搭載した『同 D660U』の2機種3モデル。価格はN656Uが1万9800円、N1220UとD660Uは2万4800円。9月上旬に出荷予定。

※1 CMOS半導体を使用したイメージセンサーで、CCDに比べ、消費電力が小さいという特徴を持つ。LEDを光源に使ったキヤノン独自のLED間接露光読み取り方式(LIDE:Led InDirect Exposure、ライド)により、反射した光をCISによって読みとる仕組み。CCDを使ったスキャナーで一般的な、光源からの光をミラーやプリズムで反射させて読みとる縮小光学系方式に比べ、センサー部分の小型化、軽量化が可能という。

『CanoScan N1220U』。縦置きスタンドを使用しているところ。このままの状態でスキャンが可能

CanoScan N656UとN1220Uは、同社が'99年9月に発表した、CIS搭載の薄型フラットベッドスキャナー『CanoScan FB636U』、『同 FB330P』、『同 FB630P』の後継機種。好評だった薄型軽量ボディー、USBポートからの電源供給で動作可能(FB636U)、スタートボタンを押すだけのスキャン、縦置きのままスキャン可能といった特徴はそのまま生かした。インターフェースはUSBのみで、USBからの電源だけで動作する。原稿カバーのちょうつがい部分には、厚みのある原稿でもきちんと抑えることのできる“Z-Lid(ズィー・リッド)”と呼ぶ機構を新たに採用している。

読み取りセンサーのコントロール回路とセンサー基板を一体化することでさらに薄型とし、従来機で39mmだった高さを34mmにした。CISは、読み取り階調は各色14bit(出力は各色8bit)と従来と同様ながら、よりノイズの少ないセンサーを搭載している。さらにN1220Uでは、CIS方式として初めて読み取り解像度を1200dpiとした。単にセンサーの解像度を上げただけではS/N比が低下するため、光源となるLEDの輝度を高めて性能の低下を抑えたとしている。

『CanoScan D660U』

CanoScan D660Uは、読み取り解像度600dpiのCCDセンサーを搭載したフラットベッドスキャナー。センサーと原稿との間に配置するガラス版の角度を変えることで、2分の1画素分ずらした画像の読み取りが可能な“VAROS(バロス)”機構を備える。このVAROSにより、1200dpiでの読み取りが可能。また、35mmフィルム専用の読み取り装置を持ち、VAROSを使った1200dpiでの読み取りができる。

本体前面とカバー上部にそれぞれスキャンボタンを備え、前面のボタンを押すと通常スキャン、カバー上部のボタンを押すと35mmフィルムのスキャンを行なう。インターフェースはUSBのみとなっている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン