『InterLink MP-C101』ボディーにはマグネシウム合金を使用 |
日本ビクター(株)は、A5サイズで640×480ドットのDSTNカラー液晶ディスプレーを搭載し、厚さ18.8mm、重さ720gと薄型軽量のHandHeld
PC『InterLink MP-C101』を9月上旬に発売すると発表した。OSにはMicrosoft
Windows CE Handheld PC Professional Edition, Version 3.0を採用している。価格はオープンプライス。予想店頭小売価格は11万円前後としている。
ハードウェア
オプションのUSBキャプチャーカメラ(4分の1インチ25万画素CCD)を装着したInterLink |
InterLinkは、Windows CE H/PC Proを採用したカラー液晶Handheld PCとしては初めて、単3アルカリ電池での駆動が可能となっている。薄型の筐体ながら、USBやPHS/PDCコネクター、モデム、PCカードスロットとコンパクトフラッシュスロットなど、他社の先行するHandheld
PCが持つインターフェースはすべて備えている。
InterLinkの左側面。手前から、シリアル/外部ディスプレーコネクター、PHS/PDC、イヤホンマイク、DC電源、USB。本体とディスプレーのヒンジ部分に電池を収納する |
キーボードは16mmピッチだが、『;』や『@』など、右側にある一部のキーは幅が狭くなっている。キーボード右上には、各アプリケーションが1キーで起動できる『イチ押しキー』18キーが並ぶ。このイチ押しキーのうち、3つはユーザーがカスタマイズ可能なもの。イチ押しキーは電源が入っていない状態でも、直接アプリケーションが立ち上がるようになっている。
ソフトウェア
『AVリンクメール』 |
InterLinkでは、ビクターオリジナルのAVアプリケーションを多数搭載する点が特徴。電子メールソフト『AVリンクメール』では、ROMに搭載されている静止画取り込みソフト『スチルキャプチャー』、動画取り込みソフト『ビデオキャプチャー』などで作成したマルチメディアファイルを添付して送信できる。ビデオキャプチャーは、およそ20秒の音声付画像を、ビクターオリジナルの動画ファイル形式で、約100KBに圧縮する。Windows用のプレイヤーソフトを配布予定だが、Macintoshや他のWindows
CEマシン用に提供するかどうかは未定。
『MDコントローラー』 |
このほかのオリジナルアプリケーションとしては、GIFアニメーション作成機能も持つ、レタッチソフト『ピクチャーパレット』、GM規格に準拠し、MIDIファイルの再生が可能な、初のWindows
CE用ソフトシンセサイザー『ソフトシンセプレーヤー』(音色はビクターオリジナル)、キャラクターが踊りながら、任意のテキストをメロディー付きでラップ風に歌う、自動編曲・演奏・ボーカル合成アプリケーション『ラップンボイス』、同社のポータブルMDレコーダーと、アダプター(オプションで提供予定)を使って接続し、ディスク名やトラック名をキーボードから漢字で入力したり、曲順入れ替えなどが行える『MDコントローラー』がある。ラップンボイスは、声を音色データとしてMIDIファイルとして再生するもので、通常の音声合成とは異なる。
さらにバンドルされるソフトとして、鉄道経路探索ソフト『JRトラベルナビゲーター』、ファクスソフト『信乃助
for CE』、パソコン通信ソフト『信乃助 CE Term』、10円メールソフト『10円メールマスターCE版』などが予定されている。
InterLinkの主な仕様は表のとおり。
CPU |
MIPS RISC CPU(型名、クロックは未公表) |
メモリー |
32MB(SDRAM) |
ディスプレー |
7.2インチ640×480ドットDSTNカラー液晶(6万色表示。バックライト、タッチパネル) |
内蔵モデム |
V.90対応56Kbps |
インターフェース |
シリアル/外部ディスプレーコネクター、PHS(32Kbps)/PDC(9.6Kbps)端子、USB、赤外線ポート(IrDA1.1、InTran-P)、イヤホンマイクジャック、PCカードスロット(TypeII)、コンパクトフラッシュ(TypeI) |
電源 | 単3アルカリ電池×4、または単3ニッケル水素充電池×4 |
駆動時間 | 約3時間(アルカリ乾電池)、約6時間(ニッケル水素充電池) |
駆動時間(通信時) | 約1時間(アルカリ乾電池)、約2.5時間(ニッケル水素充電池) |
サイズ | 幅210×奥行き153×高さ18.8mm |
重さ | 約720g(単3アルカリ乾電池×4含む) |
主なオプション製品
USBキャプチャーカメラ | 3万円 |
VGAケーブル | 8000円 |
PIAFSケーブル(NTTドコモ、アステル) | 7000円 |
PIAFSケーブル(ビクター) | 7000円 |
PDCケーブル | 7000円 |
充電器(単3ニッケル水素充電池×4付き) | 8800円 |
単3ニッケル水素充電池×4 | 2900円 |