5月11日～12日にかけて東京ビッグサイトで開催されたLinuxWorld Expo/Tokyo 2000。参加社は85社、入場者数は2日間合計で2万4193人。スーツに身を固めたビジネスマンたちによってかなりの盛況となった。
展示会場では、Linuxをデスクトップだけではなく、さらに大規模なシステムや小型の組み込み機器に採用したデモが目立ち、ただ「Linuxに対応した」というだけではなくLinuxを積極的に使っていく姿勢が見てとれた。
ターボリナックス ジャパン関連
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展示会場で最大規模の面積を占めるターボリナックス ジャパンのブース。展示されていたのは、クラスタリングをサポートするエンタープライズ向けのシステムから、デスクトップ向けのディストリビューションまでと幅広いソリューションだ。もはや「Linuxブーム」は去って、ビジネスでの本格的導入を行なう時が来たというメッセージを発信していた。
 | ラックマウントサーバでTurboLinuxを稼動させクラスリングしている。横にはマスタとなるマシンが置いてあり、スレーブにファイルを転送。各マシンがレンダリングを行なった結果を返して、アニメーションを高速に作成していた |
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| ブースで配布されたアンケート回答者を対象とする「おたのしみ抽選会」が毎日開かれた。賞品は特等のIBM ThinkPadをはじめ、TurboLinux Workstation日本語版6.0、TurboLinuxロゴ入りのPCバッグ、ペンギンマスコット。ブースは入口に近い好位置にあって、抽選会のあいだ通路をふさいでしまうほどの人気だ |
日本SGI(株)ほか
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| 日本SGI(株)のブースはラックマウントサーバによるクラスタなどを展示。写真は、Linuxをサポートするグラフィックワークステーションで、1週間後にはアメリカで発表するという、未発表のマシン。アーキテクチャは完全にPCで、すでに発売しているSGIのVisual Workstationのような独自アーキテクチャではない。価格は30万円程度からになるという |
 | 日本アイ・ビー・エム(株)のブース。メインフレーム「S/390」でLinuxが動作している。ハードディスクが多数搭載されているが、デモ機のストレージの合計は800GBとのこと。このようなマシンにLinuxを移植するメリットは、Apacheなどを直接動作させられるため、マシン1台ですべてのサービスを行なえることにあるという |
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| (株)アクアリウムコンピュータのブースは、小型サーバなどを展示。写真は高さ27cmのLinuxマシン「silver neon」で、CPUはCeleron-533MHz、ハードディスクは20GB、Ultra2 SCSIや10/100Base-Tインターフェイスも備えている。同社は4月20日、日刊アスキーでもコラムを執筆している宮原徹氏が新たに同社の代表取締役として就任した |
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| コンパックコンピュータ(株)の1Uラックマウントサーバ「AlphaServer DS10L」。CPUはAlpha 21264-466MHzで、Tru64 UNIXとOpenVMS、Linuxが動作可能。高性能なAlphaマシンをクラスタ構成にするときも、この製品ならばスペースが少なくてすむ |
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| (株)NTTドコモのブース。コバルト・ネットワークス(株)のCobalt Qubeをベースとしたオールインワンサーバー「MM QUBE」が展示されている。同製品は、モバイル環境向けのメールサーバ「VALUE-MAIL」を採用し、発信者番号による認識により携帯電話の通信料金を抑えることが可能だ。また、整形したメールをiモードに転送する機能もある。すでに発売中で、価格は29万8000円 |
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| (株)ビレッジセンターのブース。GNUツールのマニュアルと募金箱が置いてあり、ここで集めた寄付はアメリカのRichard Stallmanに届けられる。筆者も、日頃の感謝を込めて少し寄付してきました。なお、夏に発売予定のXZ Editorも展示されていた |
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| (株)フォースのブースは小型のLinuxサーバを展示。写真は7月発売予定の1UサイズPC「GK-21 Type I」で、CPUはCeleron-466MHz、メモリは256MB、ハードディスクは20GB、ディストリビューションはRed Hat Linuxをカスタマイズしたもの。オープン価格で、実売は30万程度になる見通しとのこと |
