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ほとんどの出展社にインタビュー! 2001年のLinuxはこうなる!?

2000年05月29日 07時45分更新

文● 吉川

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 2001年のLinuxはどうなる!? 5月11日から12日、東京ビッグサイトで行なわれた「LinuxWorld Expo/Tokyo 2000」最終日12日の会場内で、日刊アスキーがほとんどの出展社のブースを回って突撃インタビュー! ブースに突入しては、とにかく唐突に「2001年のLinuxはどうなるでしょう?」と質問した答えが以下のとおりだ。これを読めば、2001年のLinux業界がわかる!?

本記事に掲載されたご意見は、各企業の公式見解ではありません。お答えいただいた方のポジションも、一般の説明担当者からマーケティング担当者、専務取締役までとまちまちです。あくまでも読み物としてお楽しみください

日本アイ・ビー・エム(株)

[マーケティング担当者] 安心感を持ってお使いいただけるLinuxソリューションを、企業のお客様に向かって提供していきたい

(株)アクアリウムコンピューター

[マーケティング担当者] 去年までのLinuxの傾向っていうのは、「Webサーバもメールサーバもファイルサーバも何でもできます」ということだったけれども、それではお客さんはピンとこない。使う方が「じゃあなにをすればいいの?」と。何でもできるということは、逆にいえばなにしをていいのかよくわからない1年だったと思うんですね。2000年はだいたいどういう年かといえば、「こういうことができますよ」というソリューションを具体的に出していく。今までなら「Webサーバが簡単にこうやって作れますよ」とか言ってたけれど、2000年には「これとこれに関しては、こういうふうにすれば、うまく連携とってできますよ」という年だと思ういます。

Linuxの使用範囲は決まっていて、やはりローエンドのメールサーバ、Webサーバだった。従来扱っていた、シンクライアント、シンサーバな部分ばかり扱っている状態だと思うんですよ。2001年は、具体的なソリューションのためにハイエンドで使われるLinuxの時代がやってくる。目的指向のソリューションを提供する、そういった1年になるのではないかと思いますね

米Caldera Systems

[ブースにいたスタッフ] 国際化対応が進んで、ひとつのバイナリで各国語に対応できるようになっていると思います

コンパックコンピュータ(株)

[ブースにいたスタッフ] 本年度、シェアでナンバーワンをいただいておりますので、来年もナンバーワンのシェアを維持して、ナンバーワンカンパニーとしてがんばります

(株)ターボリナックス ジャパン

[マーケティング担当者] 去年(1999年)が「Linux革命元年」。今年(2000年)が「Linux導入革命元年」であれば、来年(2001年)は「Linuxあたりまえ元年」ですかね。「Linux以外でサーバをたてている人がいない元年」かもしれません

デジタルファクトリジャパン(株)

[マーケティング担当] Linux業界全体と、うちが目指しているところは重なってくると思いますね。パッケージソフトに関しても、うちは国際化を念頭に置いています。ですから、マルチリンガル、マルチプラットホーム(Alphaなど)という形になるべきで、うちもそう進んでいます

テンアートニ

[男性] マイクロソフトさんが分割された折りには、「Linux事業部」ができるんじゃないですかねぇ。Microsoft OfficeのLinux版が、多分2000年から2001年の11月にでるのでは?
[日刊アスキー] 11月?
[男性] 「Microsoft Office 2001」が出荷されるということで
[佐藤栄一氏] 2001年は、アレですかねぇ……やはり「LinuxWorld Expo/Tokyoの展示会場が幕張になっている」ですかねぇ

日本オラクル(株)

[ミラクル・リナックス準備室 シニアマネジャー 池田秀一氏] 我々は2001年にはIA-64対応を行なっており、さらにクラスタリングが出てくると。で、NTは、継続利用で使われる場合もあるんでしょうけど、まぁWindows 2000 Server市場は立ち上がらないんじゃないかと。逆にLinuxのサーバ、Linuxのエンタープライズ的な利用のところですよね。クラスタと64bitのところで、各ハードウェアベンダがLinuxを担いでやっている図が、来年(2001年)の今ごろには見えてきてるんじゃないかと
[日刊アスキー] Windows 2000 Server市場が立ち上がる/立ち上がらない、成功する/成功しないという分岐点は、いつあたりだと思いますか?
[池田氏] もう今見えてきているんじゃないですか? 2000 Serverで、誰か盛り上がっている人はいるんですか? 雑誌がそう言ってますか? というのを見た時に、2000 Serverは今もうすでに沈静化していると。プロフェッショナルなクライアント用途、コンピュータのワークステーション用途では広がりつつあるけれども、難しいんじゃないですかね? と。来年はもっと悲しい状態になっているんじゃないでしょうか? というのが私の意見です

米VA LiNUX Systems

[米VA LiNUX Systems Senior Systems Engineer Brian Elliot Finley氏] 来年は、デスクトップOSとして使いやすくなり、アプリケーションも増えて、Linuxが普及する年になると思います。組み込みの分野では、冷蔵庫からテレビ、セットトップボックスなど、表面上はLinuxかどうかがわからないような部分で、Linuxが広まっていくと思います

(株)富士通北陸システムズ

[ブースにいたスタッフ] Linuxが爆発的に広がって、今のWindowsにとって変わるということはないでしょうが、需要は着々と伸びていくと思います

(株)ホライズン・デジタル・エンタープライズ

[ブースにいたスタッフ] サーバソリューションとしてLinuxの利用が進んでいくと思います
[日刊アスキー] その際には「HDE Linux Controller」が必要になってくるということでしょうか?
[ブースにいたスタッフ] もちろんです(笑)

インプライズ(株)

[インプライズ(株)プロダクトマネージャー 加藤大受氏] Linux上でGUIのアプリケーションが今の3倍に増えます。開発ツールもビジュアル環境が整いつつあり、Windowsでできることの半分くらいはできるようになっていると思います

Stormix Technologies

[ブースにいたスタッフ] 2001年はDebianです!

マジックソフトウェア・ジャパン

[マーケティング担当 竹林氏] うちの場合は基本的にマルチプラットホームという形で展開してまして、その中の一環として、先進的なものを取り入れていこうということで、昨年からLinux対応をしています。おそらく来年には完全に定着してくるんじゃないかと
[日刊アスキー] 出展社として見たLinuxWolrd Expo/Tokyo 2000はどうでしたか?
[竹林氏] お客さんの質が、かなり高い。数もかなりいいと。予想以上、期待以上の結果が出てるかな
[日刊アスキー] 出展して成功だったと?
[竹林氏] そうですね。成功でした

レーザーファイブ(株)

[日刊アスキー] 2001年のLinuxは、どうなるでしょうか?
[ブースにいたスタッフ] 間違いなく今まで以上に広がるでしょう。終わり

リナックスケァ(株)

[ブースにいたスタッフ] 今年の後半から2001年にかけて、もう確実にWindowsからLinuxの世界に変わっていると思います
[日刊アスキー] サーバ分野だけではなく?
[ブースにいたスタッフ] サーバが最初に来るでしょうが、確実に加速度的に、クライアントのほうにも移っていくかなと
[日刊アスキー] 御社の今後の展開は?
[ブースにいたスタッフ] 我々は、その時はもちろんサポートベンダーとしてやっていきますが、それよりももっと踏み込んだ、サポートから開発のお手伝いだとか、コーディングのお手伝いといったことをどんどんやっていきたい。単に「我々はLinuxを知っているから教えてあげますよ」というスタイルではなく、もっと踏み込んだLinuxをどんどん確実にするようなサービスをやっていきたい

カナダCorel

[日刊アスキー] CORELのブースで、メディアヴィジョンのLinux担当の方にお聞きしています。2001年のLinuxはどうなるでしょう?
[メディアヴィジョンLinux担当] 今はサーバ用のOSというようなイメージが強いですが、これからどんどんデスクトップOSとして普及して、ビジネス用のアプリケーションなどが出てくると予想しています

Li18nux(Linux Internationalization Initiative)

[ブースにいたスタッフ] 現在、国際化の仕様が決まりつつあり、これからそれぞれのディストリビューションがその仕様に沿った実装を始めているところです。2001年にはそうした実装を搭載したLinuxが出てくる最初の年になります。マルチリンガルのLinuxサーバが実現されて、本当にグローバルなe-businessで使われていくと思います

ノルウェーTroll Tech

[ノルウェーTroll Tech CEO Haavard Nord] 2001年のLinuxに期待できるのは、組み込みシステムの分野で大きくなっていくことです。この分野では、Microsoftがマーケットを支配していないので、大きなチャンスがあると思います
[日刊アスキー] そこで「Qt/Embedded」が大きな役割を果たすということでしょうか?
[ノルウェーTroll Tech CEO Haavard Nord] はい。組み込みシステムの世界では、短期間での開発を要求されることが多いのですが、その要求に答えることのできる「Qt/Embedded」は重要な役割を果たしうると思っています

日本SGI(株)

[マーケティング担当者] まぁ、いままでLinux自体、一部の研究者のものっていうのもありましたけど、これからはもっと我々が努力して、もっと身近なソリューション、身近なアプリケーションに対応していきたいと思います。それで2001年には、もう爆発的に、今の何倍ものシェアを取れるようなものになってくると思います

(株)オライリー・ジャパン

[ブースにいたスタッフ] あのー、2001年は希望的観測も含めてですねぇ。Linuxは組み込み系に向かうだろうと
[日刊アスキー] 組み込み系というと?
[ブースにいたスタッフ] 中身がLinuxで、外は携帯電話だったりPDAだったり、冷蔵庫だったりと。そういう形ではないですかねぇ。逆に、Windowsの領域というのはWindowsでおしまいじゃないかと。あれはもう伸びないと。一般の人はメールと携帯電話を使うんであれば、Windowsはいらないと。キーボードはいらない。で、いらないっていうか、中は何でもいいんですよね。そこでLinuxが入っていくんじゃないかと。ということで、「Cygnus」や「ITRON」、「Java」、「Jini」は買いかな? という感じですね
[日刊アスキー] なるほど

NEC

[ブースにいたスタッフ] 今回うちで新しいものいろいろ出して、今年はLinuxでビジネス市場が立ち上がる年にしようと
[日刊アスキー] NECさんが、VA Linux Systemsの日本法人へ出資されるという報道もありました
[ブースにいたスタッフ] そうですね。昨日(5月11日)の新聞でだいぶ大きくとりあげられちゃいました。やっぱり、VAみたいな会社や、ミラクル・リナックスのような会社がきちんと形を整えていかないと、ビジネス市場はなかなか立ち上がらない。そういう人たちが立ち上がる支援をしながら、我々自身もビジネスを広げて、ソリューションをどんどん出していけるようにして、ビジネス向けのLinuxっていうものを広げていきたいです

フォース

[ブースにいたスタッフ] うちのマシンがたくさん売れます。そういうわけですね

日進ソフトウェア(株)

[日刊アスキー] ブルーキャットLinux担当の方に、2001年のLinuxはどうなるかお答えいただきます。ではどうぞ
[「BlueCat Linux」担当] サーバ系と組み込み系で、2つの分野に別れると思います

韓国HancomLinux

[ブースにいたスタッフ] 誰にでも運用できるような使いやすいサーバ環境が整うことを期待しています

(株)SRA

[ブースにいたスタッフ] サーバで50%のシェアをとるでしょう

(株)ネオジャパン

[ブースにいたスタッフ] 着実に性能が上がってきているので、もっともっと使われるようになると思います。ただ、ほとんどがサーバの用途でしょうね

(株)ピノー

[ブースにいたスタッフ] 今はまだUNIXの知識が必要で、一般のユーザーが簡単に使えるという状態ではないですが、スイッチを入れるとすぐにGUIが出てきて、簡単で、なおかつ非常に堅牢なシステムとして完成していくと思います。そして、コンシューマーの分野でもどんどん広がることを期待しています

市川充商店

[開発部 道向氏] 今も徐々に「Webベース」というところでは立ち上がってきている。2001年には立場逆転と言いますか、マイクロソフトと入れ替わるだろうと

NTTコミュニケーションウェア

[ブースにいたスタッフ] 既存のUNIXは超えられない気がしています。ただ今のNT Serverでやっているようなファイルサーバなどは、Linuxで十分いける。置き換えることができるものでは

(株)ランス

[ブースにいたスタッフ] 今回は監視機能のあるLinuxサーバを展示しましたが……クラスタリングとかでしょうか。2001年は
[日刊アスキー] 2001年はクラスタリングをやると?
[ブースにいたスタッフ] クラスタリングをやる!

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