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レッドハット平野代表取締役に聞くサポート戦略

1999年11月11日 00時00分更新

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[日刊アスキー] 日本語対応のディストリビューションもどんどん増えていますが、ほかのディストリビューションとの競合についてはどうお考えでしょうか。
[平野氏] それは、必然的な流れだと思います。パッケージがあっても、無料でも配っているわけですし、儲かりません。10万、100万と売れれば別ですが、今は1万、2万の世界ですから儲かるわけがない。ですからサポートというのも、皆さん考えると思います。
 ただ、サポートのやり方にもいろいろあって、ユーザーから見て一番分かりやすいのが、すべて引き受けることですね。Linuxしかできないと答えるのか、Oracleまでやると答えるのか、そういった点で競争も発生します。事実すでに競争になっています。レッドハットのサポートは絶対的に安いとはいえません。しかし、安くないというのは、幅広いサポート範囲と、24時間サポートまで提供しているという理由があります。
[日刊アスキー] 我々もメニューを見せていただいたのですが、プラチナは730万円。ちょっと見たところ高いと思われる人もいるかもしれませんが、24時間で、コール件数、システム数ともに無制限であれば、決して高くはないですね。
[平野氏] 本気でサポートを必要するなら、プラチナが一番お買得だと、分かっていただけると思います。
 今回協力していただいている会社にも、24時間サポートをして、しかも地方までサポートしている会社もあります。ですから、そういったことも今回のサポート実施に非常に役立っています。
 ほかのディストリビュータがサポートをしたいというのも分かりますが、やるからにはものすごい投資など、永遠に負荷がかかり続けるわけです。我々のようにいつでもすべてサポートするというやり方もあるし、狭い範囲に区切ってサポートするというやり方もあると思います。
[日刊アスキー] 競合といってもデスクトップに力を入れられているところもありますし、そういうところはレッドハットさんとは競合は少ないかもしれませんね。
[平野氏] そうです、今まではLinuxとひとくくりになっていましたが、アプリケーションに力を入れるという方向性もありますし、それぞれのディストリビューションで向かう方向は違ってくると思います。

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