近年はエコロジーについての意識が高まっていたが、そこに昨年からの不況が重なり、消費者は「省エネ」な家電製品を求めるようになった。
そんな傾向を受け、2009年真っ先に訪れた薄型テレビのトレンドは省エネだ。最大の魅力は電気代を安くできることに尽きる。
例えば、32型ワイドのブラウン管テレビと比べ、最新鋭の東芝の32V型ワイドテレビ「REGZA 32C8000」では、年間で約7000円の電気代削減ができるという。2011年7月まであと2年半なので、同じ買い換えるにしても今買い換えたほうが約2万円近いコスト削減ができる。
今回はこの春登場したエコテレビ(省電力をウリにしたテレビ)を紹介しよう。まずは各社の最新モデルをチェックだ。
意外に大型テレビが売れています!
不況のあおりを受け、世の人のサイフの紐が固くなっている今日この頃。薄型テレビは不振かと思われたが、実は結構売れている。
JEITAによると、2009年1月の液晶テレビ出荷台数は前年同月比130%。特に37型以上の大画面テレビは140%を超え好調だ。プラズマテレビも44型以上が150%となっており、こちらも良好。
またBCNの調査によると、2月の薄型テレビの販売台数は40型以下で軒並み前年同期を上回っている。特に40型クラスの製品はこの半年で最高の伸び率だという。
おそらく、これは昨年登場した機種の価格下落が激しいからだろう。現在(3月中旬時点)、ソニーの「BRAVIA」の40V型モデル「KDL-46V1」や、東芝のREGZA最上位機種である「42Z7000」(42V型の録画モデル)が大手量販店で16万円前後で販売されている。そのほかのメーカーの機種も、42V型であれば20万円を切る価格で大体購入可能だ。
昨年のハイエンド、ミドルレンジクラスの製品であれば、機能的には最新のエコテレビに勝る機種もある。しかし、消費電力はもちろん旧機種のほうが多い。「テレビは多機能、大画面じゃないとダメだ。そのためならいくらでも電気代を払うぞ!」という方は、昨年のモデルもチェックしてみてはいかがだろうか。