ソニーの液晶テレビ「ブラビア」(BRAVIA)の2009年第1弾モデルとして、40型以上の大画面モデル「V5」シリーズと32型以下の「J5」シリーズが2月上旬に登場する。
ともに「省エネ」がコンセプト。パナソニックの「ビエラ」に引き続き(関連記事)、省エネ液晶テレビの登場だ。
新開発の極細HCFLを搭載
V5シリーズは照明用蛍光灯などに使われるHCFL(熱陰極管)をバックライトに採用。液晶パネルのバックライトとして一般的なCCFL(冷陰極管)に比べて約40%消費電力を削減できるという。
従来のHCFLは電極にフィラメントを使用しているため、CCFLのような極細の蛍光管にするのが難しく、ディスプレーのバックライトとして使われることはほとんどなかった。
今回V5シリーズで採用するのはソニーが開発した極細HCFL。フィラメントの形状を細長くすることで4mmの外径を実現した。この極細HCFLを採用したテレビは世界初となる。
また、V5は人感センサーを内蔵し、テレビの前に人がいなくなると自動で画面を消す「消画モード」になる(スピーカーは有効なので音声は出力される)。
そのまま5~60分(設定による)人が戻らなければスタンバイモードに移行する。これによりテレビの消し忘れや画面を見ていない時の電力を抑えられる。
さらに、本体側面に「省エネスイッチ」を搭載。従来の機種では主電源をオフにした状態でもコンセントに接続されていれば、0.06W程の電力を消費していた。
V5は省エネスイッチを「切」にすることで、待機電力をコンセントを抜いた状態と同じ「ほぼ0W」にすることができる。
予想実売価格は、46V型ワイドの「KDL-46V5」が28万円前後、40V型ワイドの「KDL-40V5」が21万円前後。