モテすぎて困る英雄! 結婚相手は世界中の女性だ
「Fable II」の最も魅力的な自由の要素に「恋愛の自由」がある。登場する女性のほとんどが恋愛対象であり(ストーリーに関係する人物はできないようだ)、その愛が進行すれば結婚することができるのだ。もちろん、「英雄とは公的な存在であり、結婚という私的な事は避けるべきである」などという崇高な英雄論をテーマに未婚をきめ込むのもよし、「我の優秀な遺伝子を残すべきである!」という結婚肯定論もアリだ。
そして、結婚は一人だけでなく、重婚も可能。また、結婚などせずに数多くの女性と浮き世を共にすることもできる。まさに、恋愛のスタイルまでもが自由なのだ!
もし結婚した場合は、プレイヤーは一家の主としての仕事も任されることになる。それは「妻への気遣い」であり、「経済的に生活を支えること」だ。経済的観点で言えば、結婚は1日ごとに所持金から生活費を徴収されるため、負担も多く実際にマイナス面も感じる。しかし、心情的な面で言えば、妻がねぎらいの言葉をかけてくれたり、プレゼントを用意していたりと、素直に嬉しいと思える部分も数多く存在しているのだ。なので結婚は、現実と共に英雄にとっても一大事なのである。
また、結婚生活の結果として子供を作ることも重要。子供ができると、その面倒を見ることも「親の努め」として、科せられることになる。もちろん、その存在を無視することも可能だ。ただ、自宅に帰るたびにつきまとうようについてきたり、一方的な欲求を吐き出すように投げかける子供という存在は、ある意味で「愛おしく」、ある意味で「やっかい」な存在として描かれており、なんとも絶妙な存在なのがおもしろい。
筆者の場合は、善人プレイを基軸にクリアーまで進めたが、家族を持った印象は非常に楽しいものだった。うちの嫁の場合は、バウワーレイクで出会った流民で、かなり貧しい生活を経験しているためか、生活のコストもそれほどかからないやり繰り上手だ(※一部妄想も含んでいます)。そのため、「結婚のために冒険を仕事にする」と言う感覚もなく物語に没入できた。しかも、善人プレイで進めているため夫婦関係も良好で、自宅に帰ってくると、元気に走り寄ってくる子供達と、しおらしくプレゼントで仕事の疲れをねぎらう妻と、ある意味で理想的な英雄生活が満喫できたのだ。
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