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アルビオンの英雄に与えられた「自由」とは?「Fable II」

2009年01月06日 20時30分更新

文● 内田幸二 イラスト●戸塚義一

 既に発売されているXbox 360向けのアクションRPG「Fable II」。多くの人がアルビオンの地に立ち、英雄としての善行(もしくは悪行)に日々奔走しているのではないでしょうか。そこで、今回は序盤を越え、英雄として旅立った所からゲームの詳細を紹介していこう。

三英雄探しと並行して存在する、唯我独尊の英雄道

 英雄として認められた主人公は、テレサから姉を殺したルシアン卿の現在を聞き、彼の持つ野望を知る。ルシアン卿の野望とは、古代文明の力の根元となる「いにしえの塔」の復活だ。そして、いにしえの塔の復活はルシアン卿による世界征服を意味する。主人公はそれを阻止するためには、ルシアン卿よりも早く3人の英雄を見つけだし、仲間に引き入れることが重要なのだ。まずはこの三英雄探しを中軸に「Fable II」の“自由奔放”な冒険がスタートすることになる。

世界中の魔力を集めることができる「いにしえの塔」。しかし、集められた魔力は邪悪なものだったため塔は崩壊してしまった

10年の歳月を経て、貧民街だったバウワーストーン旧市街は大きく様変わりしている。少年時代に集めた逮捕令状をデレクに渡していれば、街は住み良い環境になり、彼は保安官に昇進している

物語の序盤に遭遇するこんなクエストたち

山賊に殺された人の私物を盗もうとしているマーティン。「殺したのは自分でないし、死体になったいま、彼らの所持品はもう必要のないもの。なので自分が彼らのモノをもらうことは、なんの問題もないことだ」というが、本当にそうなのだろうか? 主人公も、死体からアイテムを漁ることも可能だ。あなたならどうしますか?

筆者の好きな序盤のクエストのひとつ。息子がモンスターのホブに連れ去られ、それを助けたいが自分ではどうにもできないと、藁にもすがる思いでプレイヤーに懇願する父親

ホブの洞窟の中は、多量の死体が散乱し、その光景に思わず吐いてしまう。しかし、それでも息子のために前に進もうとする。そして彼の末路は……。かなり泣けるエピソードのひとつだ

宿敵「ルシアン卿」との再会

ルシアン卿との再会シーン。大切な人を失い、私恨を抱き進んできた主人公の10年。その間、ルシアン卿も白髪となり、古代研究で強大な力をも身につけていた。ルシアン卿が、古代研究を始めるきっかけとなったのは家族の死だったが、大人になった今では、主人公も家族を持つ歳にまで成長している。過去と現在が複雑に絡み合い、考えさせられるシーンのひとつだ

(次ページへ続く)

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