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ウンコから始まる英雄の旅「FableII」

2008年12月18日 20時00分更新

文● 内田幸二

 ついに本日発売されたXbox 360期待のRPG「FableII」。独特なゲームシステムの全体像は前回紹介したが(関連記事)、今回はその序盤のストーリーを中心にスタート地点である「バウワーストーン旧市街」を紹介していこう。

バウワーストーン旧市街は貧民街とも言えるエリア。しかし、目前にはフェアファックス城が存在し、貧富の差というものを如実に表わしている

シニカルな英雄賛辞ともとれるプロローグ

 「FableII」では、オープニングムービーからなんとも言えない世界観をたたき込まれる。というのも、街の外にいた小鳥が主人公の頭上まで飛来し、狙い定めたようにウンコを落とすシーンから始まるからだ。

ウンコから始まる「FableII」の世界。このウンコが、まさに幸“運”になるのか、もしくは“ウン”コそのものになるのかは、プレイヤーの行ない次第だ

 プレイヤーである自分は、この物語の中では「英雄」である。スタートから、その立場を理解しているわけではないが、チュートリアル的なゲームパートが終わると、自分に科せられた指名を言い渡される。結論から言うと、主人公は世界が求める「英雄の血族」なのである。

 しかし、なんとも英雄らしからぬ、ウンコが付くシーンから物語は始まる。日本語的には、「ウン(運)のついた英雄」とも取れる好転の解釈もできるが、制作者(ピーター・モリニュー)の意図はどんなモノなのだろうか……。ただ、ひとつ言えるのは、シニカルな展開ながらも「選ばれた人」の明示として、「英雄賛辞」ともとれるのではないかと思う。そして、このウンコをきっかけに、アルビオンへの冒険が幕を開けるのだ。

どん底の毎日、希望のない生活

 バウワーストーン旧市街に足を運べば、誰もがその陰湿で未来を感じられないような世界を感じ取れるはずだ。人々は日々を過ごしつつも、現実は過酷そのもの。そこには心豊かな時間などなく、厳しさから回避するために、人間らしい徳の高い生き方からも逃避するような世界なのだ。スタート時のバウワーストーン旧市街は、そんな負の世界観を感じさせられる場所だ。

怪しい商人が売る、怪しいオルゴール

 そして、主人公と姉のローズの生活も、夢を持てない生活を科せられている。そして、そんな生活を打破したいと思っていたところに、夢の叶う魔法のオルゴールと出会うことになるのだ。そして、現実から脱却し夢を掴むため、すがるような思いでオルゴールの資金集めに奔走することになる。

オルゴールの存在を馬鹿にするローズだが、隣にいたテレサに「あなたにはあのオルゴールの価値がわかるはず」と諭されて、苦しい生活を打破するために購入を決意する

(次ページへ続く)

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